ドコモでは、決済手数料を取ることでd払いサービスを収益化する見通しです。前田氏は「ドコモでは、携帯電話事業以外のサービス分野で収益の増大を狙っています。いまは決済事業で大きく伸ばせている。さて、リアル店舗では決済が多様化してきました。そこでお客様の利便性、安全性をしっかり確保しつつ、d払いサービスを提供することで事業の成長を狙っていきます。ローソンさんをはじめとしたパートナーさんと連携を強め、dポイントサービスの拡大もはかっていけたら」と説明しました。

  • 金融・決済サービスでも大きく収益を伸ばしているドコモ。決済が多様化する時代に合わせて、今回のd払いが発表されました

また顧客の購買履歴も活用していきたい方針で「どういったお店で決済していただけているか、お客様ごとにデータを蓄積していく。これを自社、またはパートナー様のマーケティングに活かす間接的な取り組みも推進していきたい」と前田氏。もっとも顧客の購買履歴の活用に関しては、消費者の理解と承諾を得た上で慎重に行っていくとのことです。

  • 電話料金合算払いサービスに関する推移と、さらなる成長に向けた取り組みについて

なおスマホをかざして決済と言えば、電子マネーの「iD」など先行サービスがありますが、ドコモではこれらのサービスを併存することで、さらなるキャッシュレス化を推進していくとのこと。前田氏は「iDはクレジットカードのサービス。d払いなら、クレジットカードのサービスを敬遠されるお客様でも便利に使える。iD側のサービスも広げつつ、全体を拡張していきたい」と説明していました。


今回の発表にともない「ドコモ ケータイ払い」は「ドコモ払い」に、「dケータイ払いプラス」は「d払い」に名称が変更になるとのこと(変更時期は2018年2月下旬予定)。サービス内容に変更はないとの説明でした。