「スーパー戦隊」撮影でさっそく洗礼!?
スーパー戦隊シリーズにつきものの"アクション"に関しては、伊藤が「第1、2話の段階からアクションシーンが多く、ルパンレンジャーの3人で楽しみながらやっています」とコメントしたのを受け、工藤が「私はダンス経験があるので運動神経には自信があったんです。アクションで私が一回でOKを出すと、何度も何度も時間をかけて撮影した伊藤くんが悔しがるんです(笑)」と、チーム内にあってもいい意味でのライバル心があることを明かした。濱からは「僕は2人よりも年上なので、アクションをやるとすぐ筋肉痛になって、翌日にはロボットみたいな歩き方になってしまう(笑)。体のケアをしっかりやって1年間頑張ります」と、ハードなアクションを楽しむと同時に、真剣に取り組む姿勢を見せた。
作品の中では互いにライバル関係にあるルパンレンジャーとパトレンジャーだが、両チームは非常に仲がよく、撮影中は非常にいいチームワークが築かれているそうだ。結木によれば「6人で撮影の合間に、演技の話から他愛のない話まで、本当に仲良くしていますね。いまは"お絵かき伝言ゲーム"が流行っている」とのこと。しかし伊藤から「結木くんはみんなの中で一番絵がヘタで、何を描いているか伝わらない(笑)」と、意外なウイークポイントを指摘される一幕もあった。
また、横山は「パトレンジャーの中で、僕は後輩の役柄。先輩のつかさが咲也を叱ってパンと叩くシーンで、最初は遠慮をして弱かったから『もっと強くていいですよ』と言ったら、次からはバーン!と真剣にパンチが来た。それで全然いいんですけれど、何度もやると単純に痛いという(笑)」と撮影時の裏話を明かすと、これを受けた奥山が「それは仲間を信頼しているから強く叩ける、真剣に演技ができるというわけで、みんなの仲がよくて助かった部分です」と、仲間同士の信頼感ゆえに本気で芝居ができることを、あらためて実感していたもよう。
キャストのお宝を発表
続いて、作品中での"ルパンコレクション"にちなみ、出演者にとって「絶対に渡せない自分だけのお宝」を挙げるコーナーに突入。伊藤は飼い始めて3ヶ月の「愛犬」。濱は、どこの現場に行っても褒められるというバリトンボイスを強調しての「声」。工藤は、記念すべき演技デビュー作として一生の宝にしたいという思いを込めて「この作品」。結木は、常に自分を支えてくれる大事な存在として「家族」。横山は、今までやってきた経験が現在の自分につながっているという意味を込めての「仕事」。奥山は、上京にあたって地元の親友が描いてくれた「絵」に元気をもらったということで「親友がくれたプレゼント」と発表した。
新番組を楽しみにしているファンたちへのメッセージとして、伊藤が「史上初のダブル戦隊、ルパンレンジャーとパトレンジャーがどんなVS劇を繰り広げるか、そして両戦隊がどのようにしてギャングラーを倒していくのか。第1話から、とてつもなく豪華な内容になっていますので、ぜひお楽しみいただきたいです。ルパンレンジャーとしては、子どもたち、視聴者のみなさんのハートをクールに盗むことを"予告"します!」と、"快盗"らしくクールなアピールを行った。
これを受けて結木は「ダブル戦隊ということで、パトレンジャー視点とルパンレンジャー視点で違った楽しみ方ができる、というのが、今までのスーパー戦隊にない特色だと思います。毎週30分の中に見どころが満載で、まずは2月11日の第1話放送を楽しみに待っていてください! ルパンレンジャーに"予告"されてしまいましたので、パトレンジャーからも一言。子どもたち、視聴者の方々のハートを盗むのは許します! ただ、僕たちパトレンジャーはルパンレンジャーを絶対に捕まえることを誓います!」と、共にギャングラーと戦うヒーローでありながら、決して交わることのない"快盗"と"警察"の対立構造を強調してイベントを見事にしめくくった。
新番組『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』は、2018年2月11日より毎週日曜午前9時30分(一部地域を除く)よりテレビ朝日系全国ネットで放送スタート。プロデューサーは佐々木基(テレビ朝日)、宇都宮孝明(東映)ほか、脚本は香村純子ほか、監督・杉原輝昭ほか、音楽・高木洋、特撮監督・佛田洋(特撮研究所)、アクション監督・福沢博文。
なお、それぞれの変身アイテムのなりきり玩具「変身銃 DX VSチェンジャー ルパンレッドセット」「ダブル変身銃 DX VSチェンジャー パトレン1号セット」(各4,200円/税別)は、放送前日となる2月10日に発売される。
■著者プロフィール
秋田英夫
主に特撮ヒーロー作品や怪獣映画を扱う雑誌などで執筆。これまで『宇宙刑事大全』『宇宙刑事年代記』『メタルヒーロー最強戦士列伝』『ウルトラマン画報』『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』『ゴジラの常識』『仮面ライダー昭和最強伝説』『日本特撮技術大全』『東映スーパー戦隊大全』『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全』『鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー大百科』をはじめとする書籍・ムック・雑誌などに、関係者インタビューおよび作品研究記事を多数掲載。
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