気になるキャスト陣、出演が決まった時の気持ちは?

キャスト披露イベントの司会進行を務めたのは、テレビ朝日の人気番組『日曜もアメトーーク!』の「スーパー戦隊大好き芸人」回(2017年7月30日放送)でも、尋常ならざるスーパー戦隊愛を熱く語っていた、ワタナベエンターテインメント所属のフリーアナウンサー・宮島咲良。独自に考案したという「ぼっち戦隊ミヤジマン」の名乗りポーズを宮島が見事に決め、集まった取材陣からなんともいえないどよめきが聞こえた後、本作のメインキャストがステージ上に登壇した。

まずはルパンレンジャーから。ルパンレッド/夜野魁利(やの・かいり)役の伊藤あさひ、ルパンブルー/宵町透真(よいまち・とうま)役の濱正悟、ルパンイエロー/早海初美花(はやみ・うみか)役の工藤遥が現れ、パトレンジャーからは、パトレン1号/朝加圭一郎(あさか・けいいちろう)役の結木滉星、パトレン2号/陽川咲也(ひかわ・さくや)役の横山涼、パトレン3号/明神つかさ(みょうじん・つかさ)役の奥山かずさが続いた。最後に現れたのは、魁利たち3人をルパンレンジャーにスカウトした謎の執事・コグレ役の温水洋一だった。

両戦隊の中でも最年少となる2000年1月19日生まれの伊藤は「フレッシュな6人と、コグレさんで頑張っていきたい」と、ステージに立ったメンバー全員で良質の作品を生み出す意欲を語った。オーディションでルパンレッド役を勝ち取った伊藤が出演決定の報を聞いたとき、「最初、タイトルに『VS』が入ると聞いて、これは映画か?と思って驚きました。自分が憧れてきたヒーローになれるときがきたと、興奮すると同時にうれしくなりました」と、憧れの存在であるヒーロー役をつかんだ喜びを語った。本作では第1話の段階で、キャラクターの異なる"レッド"戦士が2人(ルパンレッド、パトレン1号)いるという特殊な状況。レッド役ということについては「(結木と)協力して、番組を引っ張っていきたい」と、頼もしいコメントを残してくれた。

「一週間が待ちどおしくてたまらないくらい最高の作品にしたい」と、出演の抱負を落ち着いた低音の美声で語った濱は、役を射止めたとき「まさか自分が、というくらい驚きでいた。でも、このオーディションに受からなかったら(役者を)やめるくらいの勢いで挑んだので、すごくうれしかった。受かったと知ったときは、喜びのあまりそのままお寿司屋さんへ行き、自分なりの祝勝会をしました」と、レギュラーの座をものにした喜びを表した。ちなみに「どんなネタが好きなんですか?」と宮島に聞かれた濱は、少々意表を突かれたのかしばし考え込み「ヒカリモノが好きなので……」と言いかけるとすかさず宮島から「鯖(サバ)ですね! 漢字に"青"が入っていますし(笑)」とルパンブルーにちなんだイキな言葉が差し込まれ、会場に笑いを呼び込んでいた。

昨年の12月に、アイドルグループ「モーニング娘。」を卒業したばかりという工藤は「この作品が女優としての第一歩になります。たくさんの方に愛される作品になれば」と、さすが元トップアイドルらしく堂々としたふるまいで意欲を語った。もともとスーパー戦隊シリーズの大ファンだったという工藤は、かつて13歳のときに事務所の先輩である真野恵里菜から「『5年後とか(戦隊ものに)出てるかもしれなくない?』と言われたんですよ。ちょうど今がその5年後、18歳なので、真野さんってすごいな、予言者なのかな、と驚きと喜びがめぐってきました。私にとっては、ルパンイエロー役になることができたのは奇跡でもなく、偶然でもなく、必然。私にしかきっとできない役なんだという自信を持って、頑張ろうと誓いました」と、5年前のトーク映像『つん倶楽部』での衝撃的な真野の"予言"について語った。

子どものころ、スーパー戦隊シリーズから勇気や元気をもらっていたと話す結木は、自分自身がヒーローを演じるにあたって「今度はこの6人が今の子どもたちに勇気、元気を与える存在になりたい」と真摯にコメント。シリーズ史上初の"ダブルレッド"のひとりに選ばれたと知ったのは、オーディションの翌日だったという。結木はそのときのことを振り返って「会議室で書類を渡され、マネージャーさんから真顔で『こういうことだから』と言われて、もしかしてオレ、クビなのかな?って不安になったのですが、パトレン1号が決まったという話で、うれしいというよりホッとしました。これから子どもたちのヒーロー、しかも警察戦隊の一員になると考えたとき、今まで以上に責任感が増しました」と、役柄と同じく真摯な姿勢でヒーローになる喜びを表していた。

「親しみやすいヒーローになれるよう、この1年間頑張っていきたい」と気合い十分な横山は、「オーディションの段階で自分が出せるものは全部出した。だから受かっていると信じよう!と思っていました。でも受かったと聞いても実感がわかなくて、本当にオレでいいのかな、なんて思うようになりました。今はだんだん実感が湧いてきて、子どもたちの憧れである"警察"ヒーローになるんだ、という責任感を持って撮影に取り組んでいます!」と熱を込めてコメント。宮島からは、「マイクの持ち方がロックですね~!」と、マイクの先端部分をつかむように握っていた様子を巧みに指摘され、ヒーロー役にかける情熱をあらためて自覚するかのように爽やかな笑顔をのぞかせた。

工藤と同じく、本作で女優デビューを果たす奥山は「みなさんに愛され、カッコいいと思ってもらえるようなヒロインを目指します」と、やや緊張気味にあいさつ。役が決まったと知らされたときのことを振り返ると、「父が警察官なので、警察戦隊という役柄はとてもうれしく、早く父に伝えたいと思いました。警察、女優という自分がなりたかった夢をふたつ同時に叶えられたことで、幸せな気持ちでした」とにこやかに答えた。警察官の父から犯人逮捕の仕方など、何かアドバイスはあったか?という質問には「指導はありましたが、けっこうスパルタで(笑)。パトレンジャーを演じる上で、わからないことはいろいろアドバイスしてもらおうと思っています」と、警察ヒロインを演じる意欲に満ちたコメントを残した。

テレビや映画で長年活躍しており、抜群の知名度を誇る名バイプレイヤーの温水は「こんなに若くフレッシュな方たちと一緒に芝居をしている毎日は楽しい」と撮影現場の雰囲気の良さを語ったのち、「僕は昔から、謎や秘密が大好きなんですが、コグレは台本を読んでも謎だらけで気に入っています。日曜日の顔になれるように頑張ります」と抱負を述べた。コグレ役のオファーがあったときは「子どものころ、なりたくてもなれなかったヒーローの世界に、大人になってから関わることができたのはうれしい。最近は寺島進さん(動物戦隊ジュウオウジャー)、笹野高史さん(手裏剣戦隊ニンニンジャー)、関根勤さん(烈車戦隊トッキュウジャー)など、名のある俳優さんも多くレギュラー出演されているので、僕もそういう"枠"で出られるんだなという喜びがありました。喜びのあまり、お寿司を食べに行きました(笑)」と、濱の"祝勝会"ネタに被せて、出演への意欲を語った。