オーディオ関連ではスポーツタイプのワイヤレスイヤホンがカンファレンスの壇上でスポットライトを浴びました。ソニーの完全ワイヤレスイヤホン“第2弾”となる「WF-SP700N」は、IPX4相当の防滴機能とデジタルノイズキャンセリング機能を搭載しています。価格も179ドル(2万円前後)とお手頃。アメリカでは春以降に発売を予定しています。
本機についてはスマホアプリで外音取り込み機能やイコライザーをセットアップできる機能なども注目したいところですが、今年のCESで話題を振りまく「AIアシスタント」にも対応したことにフォーカスしたいと思います。
こちらは発売後、ソフトウェアアップデートによりGoogleアシスタントに対応するというもので、イヤホン本体のボタンを押すだけでAIアシスタントが起動して、ペアリングしたスマホを介して音楽再生をコントロールしたり、Webで天気やニュースなどの情報を検索することが手軽にできるというものです。
Googleアシスタント機能はいま日本でも発売されているヘッドホン・イヤホンの1000Xシリーズや、WH-H900Nにもソフトウェアのアップデートにより追加されることが発表されています。
ユーザーの行動を解析する「Xperia Ear」も完成間近!?
ちなみにソニー印の完全ワイヤレスイヤホンとしては、ソニーモバイルが開発を進めている「Xperia Ear Open-style CONCEPT」も、いよいよ完成間近のところまできているように、CESの出展を体験して感じました。
本機はオープン構造になっていて、音楽を聴きながらでも周囲の音に気を向けられるところが"コミュニケーションデバイス"を手がけるXperiaのスマートプロダクトらしいところです。
さらに本体に搭載する様々なセンサーによって、身に着けているユーザーの行動を解析しながら欲しい情報をイヤホンがプッシュしてくれるユニークな機能を実装予定。AIアシスタントの搭載も検討されています。2月下旬に開催されるIT・モバイルの展示会に出展するソニーのブースで正式発売がアナウンスされるのか、期待が高まります。
プレゼンテーションの壇上で、ソニーの平井氏は「エレクトロニクスの領域で、人々が必要としているイノベーションはまだ幾らでも残されている。ソニーが果たしていくべき役割は大きいと受け止めて、これからもユーザーに“感動”を与える製品・サービスを実現していきたい」と語っていました。
平井氏はこれからもソニーは成長の柱であるオーディオ・ビジュアル、モバイルにデジタルイメージング、ゲーミングの領域に注力していきながら、あらたに車載向けのイメージセンサーやAI・ロボティクスにもリソースを傾けていくと述べています。