2017年11月に全国で開催した展示会でも、各大学生協の仕入れ担当者から、エコタンクモデルに対する評価が高かったという。
東京工業大学生活協同組合大岡山店の佐藤副店長は「エコタングモデルを利用した先輩の声は、新入生の購入判断に大きな影響を与える。エコタンクモデルを利用している学生からの評判が高いことから、今期は、前期以上の仕入れ台数を予定している」という。
東京工業大学生活協同組合大岡山店では、新入生向けプリンタとして、今期はインクカートリッジモデルを75台発注する一方、エプソンのエコタンクモデルも同数となる75台を発注する予定だ。半数をエコタンクモデルで占めることになる。
「前期は、エコタンクモデルを追加発注しており、今期も追加発注の可能性がある。主力製品として取り扱う予定であり、出足次第では、半数以上をエコタンクモデルが占めることになるだろう」(東京工業大学生活協同組合大岡山店の佐藤副店長)と見込む。
東京工業大学生活協同組合大岡山店の佐々木店長も、「大学生協が取り扱う製品は、大学生に最適な製品が前提。それに合致した製品のひとつがエコタンクモデル」と位置づける。
生協モデルはインク付き、4年間インク補充不要
大学生協東京事業連合でも、今期は共同仕入れ台数を5倍に拡大。プリンタ全体に占めるエコタンクモデルの構成比は、前期は約1%に留まっていたが、今期は一気に10%にまで拡大することになるという。
「全国の大学生協の担当者から、最も注目を集めている製品が、エコタンク搭載プリンタ」(大学生協東京事業連合の中原次長)という状況が生まれている。
今期、大学生協で取り扱うエコタンクモデル「EW-M571T」は、自動両面印刷が可能になったり、フロントアクセスによる用紙補充を実現しているほか、前年のモデルよりも小型化したのが特徴だ。さらに、大学生協向け製品では、インクボトルを各色2セットを標準添付しており、A4カラー文書ならば約1万2,000ページ、A4モノクロ文書ならば約1万5,000ページ相当の印刷が可能になるため、まさに在学中の4年間はインク補充が不要だといえる。
大学生のプリンタ利用の不満や課題を一気に解決するのがエコタンクモデルであり、だからこそ大学生協での取り扱いが一気に増加しているのだろう。こうしたニーズに合った訴求が量販店店頭でもできれば、エコタンクモデルの市場シェアは一気に広がりそうだ。いまの大学生協の状況は、数年後の量販店の姿なのかもしれない。