ルーロの障害物を回避する能力は断トツですが、本体の後方部分はちょっぴり手薄になっているかもしれません。前方側はうまく障害物を認識して回避するものの、方向転換の際に後方の部分が障害物に当たってしまうことがあり、軽いものを倒してしまうおそれがあります。
また、サイドブラシはコードを巻き込みやすく、傾斜のついた台座を乗り上げてしまうこともあります。取説にも注意書きがありますし、他社製品から著しく劣るわけではありませんが、多少留意したほうがよいと思います。
「掃除機」としての完成度が高い!
新しいルーロは、ゴミを漏らさないしっかりしたフィルターが装備されているなど痒いところに手が届く構造で、「掃除機」として抜かりのない製品に仕上がっていると思います。
ダストボックスの容量も若干アップ。通常の使い方であればゴミ捨ての頻度は1週間に1回程度で済み、それほど手間を感じません。ダストボックスが水洗いできないロボット掃除機もありますが、ルーロはその点問題ないのでお手入れもラクです。ひとつ欲を言うと、吸引部のブラシがルンバの「AeroForceエクストラクター」のようにゴミがまとわりつかない機構になれば最強です。
技術面では"全部入り"とも言える、ルーロの新製品。課題もありますが、障害物の検知能力については間違いなく頭ひとつ抜けています。無線LANを搭載したことで、ファームウェアのアップデートによる改良も容易になりましたし、今後の進化にも期待が持てそうです。