ルーロの障害物を回避する能力は断トツですが、本体の後方部分はちょっぴり手薄になっているかもしれません。前方側はうまく障害物を認識して回避するものの、方向転換の際に後方の部分が障害物に当たってしまうことがあり、軽いものを倒してしまうおそれがあります。

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    本体裏面。床面を見分けて吸引力やブラシの回転を制御したり、落下を防止したりするセンサーを5カ所に備えています

また、サイドブラシはコードを巻き込みやすく、傾斜のついた台座を乗り上げてしまうこともあります。取説にも注意書きがありますし、他社製品から著しく劣るわけではありませんが、多少留意したほうがよいと思います。

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    サイドブラシは柔軟性のある素材で床面に密接した状態で回転します。たまに根元部分にコードを引っかけてしまうため、運転時にはできるだけ床に配線がないようにしたいところです

「掃除機」としての完成度が高い!

新しいルーロは、ゴミを漏らさないしっかりしたフィルターが装備されているなど痒いところに手が届く構造で、「掃除機」として抜かりのない製品に仕上がっていると思います。

ダストボックスの容量も若干アップ。通常の使い方であればゴミ捨ての頻度は1週間に1回程度で済み、それほど手間を感じません。ダストボックスが水洗いできないロボット掃除機もありますが、ルーロはその点問題ないのでお手入れもラクです。ひとつ欲を言うと、吸引部のブラシがルンバの「AeroForceエクストラクター」のようにゴミがまとわりつかない機構になれば最強です。

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    吸引部のブラシは簡単に取り外しが可能。吸引部のある中央部分にゴミを集めやすいようV字型になっています

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    ダストボックスはハンドルを引き出すだけで着脱できます

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    省スペースな充電台。裏側にコードを収める溝があるなど配線にも気が配られています

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  • 約11畳の部屋にシュレッダーで粉砕した紙屑を無造作に撒いて清掃能力をチェック! 約35分で掃除が終了し、充電台に自動で戻りました。大量に撒いたこともあり、取り残されたゴミもありますが、自動掃除では上出来といえるレベルです

技術面では"全部入り"とも言える、ルーロの新製品。課題もありますが、障害物の検知能力については間違いなく頭ひとつ抜けています。無線LANを搭載したことで、ファームウェアのアップデートによる改良も容易になりましたし、今後の進化にも期待が持てそうです。