無線LANを搭載し、スマートフォンと連携できるようになったのも大きな進化点です。スマホ連携機能は、ダイソンの「360Eye」、アイロボットの「ルンバ」に続く3番手の対応ではありますが、ルーロはマッピング機能を活用した先進的かつ実用的な機能を実装しています。

  • RULO

    スマホ用アプリ「RULOナビ」の画面。掃除した間取りとゴミの量についてマップを作成します。ゴミが多かった箇所は色が濃く表示されるので、ゴミが溜まりやすい場所がひと目でわかります

具体的には、走行ルートの「エリア指定」機能です。スマホアプリのマッピングデータ上で掃除させたい場所や除外したい場所を直接指定できます。進入禁止エリアを指定するための特別な装置も必要ないですし、アプリ上でエリア(8種類まで登録可能)を簡単に切り替えられてとても便利です。

ただし、エリア指定は一定の広さ以上でなければ行えず、ややざっくりとした指定になってしまうのが少々残念なところ。ピンポイントで室内のごく限られた空間だけを掃除してほしい場合は対応できません。また、エリア指定は四角形の範囲で行うため、狭いスペースや複雑な間取りの部屋では狙った通りの指定をするのが難しく、有効でないこともありました。より細やかに、かつフリーハンドでも行えるよう、今後のバージョンアップに期待したいところです。

  • RULO

    掃除エリアは「掃除するエリア」、または「掃除しないエリア」で選択します

新ルーロならではの「合わせ技」

ゴミを発見すると吸引力が強くなる「ハウスダスト発見センサー」を備えているのもルーロの特徴ですが、MC-RS800ではマッピング機能との合わせ技も可能です。

ルーロの位置情報とハウスダスト発見センサーで検知したゴミの量の累積をマップ上で記録。室内でゴミが多い場所の情報をマップ上に記録してくれます。そして「お手軽モード」を選択すると、全体をくまなく掃除するのではなく、ゴミが多い場所を重点的に掃除し、短時間で運転を終えます。急な来客の前など、急いで掃除をしたいときに重宝する機能です。

  • RULO

    累積でゴミの量を表示する「ゴミ累計マップ」

  • RULO

    運転モードの選択で「お手軽」を選ぶと、ゴミ累計マップを元に、ゴミの分布が多い場所だけを掃除できます

ちなみに、ルーロのマッピング機能は、最初に充電台を基点としてマップを作り、以降はそのデータを元にして走行する仕組みです。そのため、初回に何か障害物が置かれていた状態で稼動すると、後に障害物が別の場所に移されたとしても、そのエリアは立ち入れないエリアとして認識されてしまうので注意が必要。ルーロの場合、初回はなるべく障害物をなくした状態でスタートさせたほうがよさそうです。

  • RULO

    外出先にいても経過時間や状況をリアルタイムで確認できます

  • RULO

    エラーが起きた際にも即座にスマホ上に通知。対処方法もわかりやすく案内してくれます