パナソニックから今秋発売された、ロボット掃除機「RULO(ルーロ) MC-RS800」。2015年3月に初代が登場したルーロの"第3世代"ですが、三角形の独自形状はそのままに、機能面が大幅に進化しています。今回は約1週間自宅で試用し、バージョンアップした清掃性能と新機能をチェックしてみました。
「衝突回避」は業界一かも?
ルーロといえば、前述した三角形ボディが一番の特徴。その形状を活かして、円形のモデルでは入り込みにくい場所まで掃除できる点に優位性がありました。
MC-RS800においては、従来の赤外線センサーと超音波センサーに加えて、レーザーセンサーとカメラセンサーを搭載しています。広範囲に照射したレーザーが障害物に当たって跳ね返る「拡散光」をカメラで捉えることで位置と距離を計算。赤外線と超音波だけでは捉えられなかった幅2cm程度の障害物も回避できるようになったのが進化ポイントです。
手始めに一度稼動させてみたところ、障害物の認識能力と精度が大幅にアップしていることをすぐに実感。従来モデルや他のロボット掃除機に比べると、家具などにガツンと体当たりをすることがほとんどありません。障害物のかなり手前で停止したり、折り返したりもせず、障害物ギリギリのところまできちんと近づいて掃除してくれます。
現在販売されているロボット掃除機の中で、赤外線センサー、超音波センサー、レーザーセンサーの3つのセンサーとカメラセンサーを一台に搭載しているのはルーロだけです。筆者がこれまで試したロボット掃除機の中でも、障害物に極力近づきながらも衝突を回避する能力については、業界一だと感じました。
効率のよい掃除を実現
レーザーとカメラ機能により、部屋の間取りや自らの居場所を把握するマッピング機能「SLAM (Simultaneous Localization and Mapping)」も利用可能になりました。また、規則性のある無駄のない走行により効率よく掃除ができるので、掃除時間が短くなるほか、バッテリー消費も抑えられます。バッテリーはロボット掃除機にとって重要なポイント。ルーロがSLAMに対応してくれたのは嬉しい限りです。