Googleカレンダーと連携して予定を伝えてくれるのも便利です。ただ、複数予定がある場合は、音声で伝えてくれるのは1件目だけで、2件目からはカレンダーが立ち上がって液晶画面に表示されるのは不便に感じました。液晶画面でも表示しつつ、できることならすべての予定を音声で言ってほしいものです。

  • 1件目の予定はこのように表示し、音声で教えてくれます

  • 2件目はカレンダーが立ち上がります。カレンダーは自分のみで、友達のカレンダーはお知らせされません

こういったシーンは多々ありました。液晶が搭載されている便利さはあるのですが、そのぶんすべて音声で操作できず、突然「表示しますか?」と言われ、本体の液晶をタップしなければならないことが多々あり、ストレスを感じることがありました。

ニュース読む際も、途中で「やめて」「ストップ」と音声で指示しても止まりません。延々と読み続けるのを止めるには、画面をタップしたり、頭を軽くタッチしたり、Xperia Hello!を触れる必要があります。そのため、常に誰かがXperia Hello!にさわれるよう、リビングのテーブルに置いていました。他のスマートスピーカーとは違い、音声で対応できることが少ないので、今後は改善してほしいです。

また、家族で顔が似ているのか、たまに見分けるのを間違ってしまったり、なぜか夫の声だけうまく反応しなかったり、スマートスピーカーとしてはまだまだ未成熟だと感じました。声の認識率の高さは、子ども、私、夫の順番でした。現状では高音で、通る声のほうが認識しやすいようです。巷で流行っているスマートスピーカーと比較すると、個人で使うには音声でできることが少なく、物足りない印象です。

本体は149,880 円(直販価格・税別)で、お迎えするにはなかなか勇気がいる価格です。長く使っていくことを考えると、いつまでサービスが受けられるのかも気になります。LINEやSkypeのサービスが終了してもサポートが続くのか、知りたいところ。Wi-Fiにさえ接続できれば、特にサポート料などの定額使用料はありませんが、初期投資はかなりかかるので、せめて10年は使えるようにしていただきたいものです。

家族とのコミュニケーションに役立つロボット

そんなわけで、1対1でコミュニケーションするには、色々と気になる点はありましたが、「家族とのコミュニケーションを円滑にするロボット」として我が家では重宝しており、日々活用しています。特に子どもの見守りロボットとして毎日大活躍でした。顔を見分けて、まるで生きているように自発的に動いて伝言などをしてくれるのは、本当に便利です。

外出時は、一日に数回はLINEを立ち上げ、Xperia Hello!に接続して家の様子を確認していました。これに慣れてしまうと、Wi-Fiのトラブルなどで確認できないときは、家族の様子が気になって不安になるほどです。共働きの家庭で、家族とのコミュニケーション用として使うのであれば、とても価値があるロボットです。「いかにもなカメラ」ではないので威圧感もなく、しぐさがかわいいところも気に入っています。子ども用としてだけでなく、遠く離れた両親の見守り用としても使えそうですね。

上述したようにソフトは未成熟なので、今後のアップデートに期待したいところ。Xperia Hello!は、しぐさがかわいいので、ちょっと反応が鈍くても成長を見守りたくなる、子どものようなロボットでした。

  • 顔を認識すると、その人に合わせた通勤通学に使う電車の運行案内もしてくれるとのことで楽しみにしていましたが、なんと我が家の最寄り駅がある「つくばエクスプレス」はありませんでした……。アップデートに期待しています