ロボット事業が黒字転換するのはいつか?
ソフトバンクロボティクスは2015年にPepperの販売を開始して以来、事業はいまだに投資フェイズだという。それでも遠くない将来に事業としての健全化が見えてきたという説明だったが、2017年3月期の決算では債務超過が314億円に達しており、ソフトバンクグループの支援を受けている状況だ。Pepperがようやく投資フェイズを過ぎたとはいえ、全体が短期で黒字転換するのはかなり厳しい状況に見える。あらたな商材であるBrain社の清掃ロボットについても、軌道に乗るまでには1年程度は必要だろう。
ロボット事業自体はソフトバンクグループの中核事業のひとつとして位置付けられているだけに、支援も手厚く、事業の継続という観点では不安要素は少ない。しかし早期の黒字化となると、もう1つ2つ、起爆剤になる何らかの施策が必要であるようにも見える。例えばPepperの後継機など、大きな話題作りが必要ではないだろうか。