KDDIは11月21日、同社のホームIoTサービス「au HOME」を拡充した。スマートスピーカーの市場投入により、一気に身近になったホームIoTだが、キャリアがサービスを提供する狙いはどこにあるのだろうか。

サービスを拡充し利用対象者を拡大

「au HOME」はauが7月に提供を開始した、月額490円のホームIoTサービスだ。auが販売するホームIoT機器をau HOMEアプリで一括管理・制御できるほか、セコムの駆けつけサービスに無料で加入できるといった特徴がある。

新製品を含むau HOME対応機器。「赤外線リモコン01」と「スマートプラグ01」が「家電コントロールセット」を、「ネットワークカメラ01」と「マルチセンサー01」が「みまもりセット」を構成。その他「開閉センサー01」、「鍵 開閉状況センサー」、「マルチセンサー02」からなる

au HOME対応機器は900MHz帯の電波を使う無線通信規格「Z-Wave」を使って接続する。これまでZ-Wave方式の無線通信アダプターはUSBドングル形式で提供されていたのだが、このドングルに対応しているのがauひかり用のルーターだけで、他社製のルーターには非対応だった。このため、これまでは「auひかり」契約者にのみ提供されてきたのだが、今回一般的なWi-Fiルーター用の「無線通信アダプターA」や、LTEフォトストレージデバイス「Qua Station」でも利用できるようになり、auひかりユーザー以外にも門戸が開かれたかたちだ。