壁にぶちあたった
――神山さん、小瀧さんは撮影を振り返っていかがでしたか?
神山:俺は、結構好き放題やっていたんですよ。アドバイスはたくさんもらいましたけど。自分のやりたいようにやらせて頂きました。
濱田:六平(直政)さんもめっちゃ褒めてたもん! 俺に「(神山は)うまいぞ~、濱田」って、「もっと焦ろよ」というニュアンスのことを言ってくれる。
重岡:もともとお知り合い?
濱田:初めまして! 初めましてで、空き時間にずっとしゃべってた。
桐山: 六平さん、引くほどしゃべってくれるから!
神山:ずっとしゃべってるから!
桐山:「本番よ~い」までずっとしゃべってるから。で、「はい!」って言われても、全然台詞が出て来ない! 夜中1時やで!? 嘘でしょ!?
濱田:あと、本番前にめっちゃ練習するんやけど、「2度と練習しない、これで終わりね」って言って、何回も練習する。
中間:かわいらしい人やな(笑)。監督も「神山には言うことない」と言ってましたよ。1番演技指導受けてないし、さすがやなと思いました。
神山:なんか、ありがとうございます!
小瀧:僕は、自分のメインの回はすごい褒めてもらえて、「おっしゃ、この調子でいこう」と思ったら、7~8話でまた壁にぶち当たって。特に7話は「真・炎の転校生」がツボにはまって、ここ(重岡&濱田)と一緒に怒られてた。
重岡:はまってたな。嬉しかったもん、「仲間増えた」と思って。怒られるのが3分の1になったもん。
ボケのバリエーションが増えてきた
――壁にぶち当たったというお話もありましたが、ここは変われたとか、成長できたというところはいかがですか。
重岡:最後の方ですけど、やっと少し俯瞰で見れるようになりました。かけ合いで笑いをとることが多かったから、最初はすごく戸惑ったんです。
桐山:これは監督に教えてもらったことだけど、僕の回で最後に「ええ~!!」と言う場面があったんです。監督が「今回の話ではいいけど、もし次に同じような場面があったら、『え~』の中に寂しさをちょっと入れると、もっと深みの出る俳優さんになるから」と教えてもらいました。次があったら出せる引き出しをもらえたなと思いました。
小瀧:僕は、神ちゃんと飯に行って、「めっちゃ難しいな」って話したよね。
神山:話したね、撮影中。
小瀧:それこそ7~8話くらいかな? 「めっちゃむずない!?」って話をしました。どんなんだっけ?
重岡:何のための話し合いやねん!
神山:肉はうまかった。
小瀧:だけどやっぱり、リアクションの大事さを改めて感じました。アクションがあって、それに返すのが"リアクション"で、生活の中でもそれは変わらない。まず相手の芝居を受けて、自分のお芝居を考えていこうと思いました。
濱田:みんな、深いこと言ってる。
重岡:壁のぶち当たり方がいつもと違ったよね。
藤井:僕は、全部映像を観た後に「もっとやってもいいな」と思いました。見た目が出落ちじゃないですか。インパクトがあるから、僕が変なことをしても、だんだん普通に見えてくるんです。シゲの役は、ちょっと変なことをしてもめっちゃ変なことをしているように見えるけど、僕の見た目で変なことしていても普通に見えてきたから、すごく変なことしないと変に見えないのかなと思いました。
神山:僕はキャラもセリフも、言い方も悩んだんですけど、言い方プラス、音の大小とか、そういう細かいところまでやるのが難しいなと思いました。
濱田:僕は成長したいと思いすぎて、芝居が難しいと感じてしまったので、そこが逆に自分の首をしめたと思いました。「難しいことほど、簡単と思った方がいい」とは言われたけど、めっちゃムズすぎて、それがわからなくて終わったので、リベンジしたい。無我夢中でした。
中間:僕は普段からツッコミの立ち位置なのでわかったんですけど、芝居以外で、みんなのボケが変わってきた。今まではパワーボケが多かったけど、静かにボソッと言ったり、みんなのボケのバリエーションが増えた
一同:ありがとうございま~す!!
中間:お前ら、頑張っとるで!!(笑) (腕を叩く)