「FE 16-35mm F2.8 GM」(SEL1635GM)は、フォーカス速度とボケ味と解像感が良好で、GMシリーズの長所をまんま味わえるレンズである。ワイド端での描写がとくに良好で、絞り開放からでも十二分にOKと感じる人が多いだろう。F7.1にまで絞ったときのシャープさは大変よろしく、筆者の取材撮影でも助かっている。

最短撮影距離28cmまで寄れるほか、約680gとGMレンズの中では軽めであるのも魅力的。テレ端側はワイド端に比べるとやや甘めで、好みが分かれそうなのだが、日常使いを1本で乗り切りたいというのであれば、値は張るがオススメである。

ワイ端、F2.8。適度にボケるため、ポートレート用としてもシーンによっては出番はある。また状況解説がやりやすいボケ具合であるのもポイントか

開放時の前ボケ

最短距離での撮影データ