上位機と同じく「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載
EOS M100の性能面では、まずAFレスポンスの向上に注目したい。上位モデル「EOS M5」や「EOS M6」と同じく「デュアルピクセルCMOS AF」を新搭載したことで、ピント合わせがいっそう快適になった。試しに新旧2台を同時に使ってみたが、特に薄暗いシーンや低コントラストな被写体に対するAF性能が改善されていることを実感できた。夕方や夜間、逆光といった悪条件でも、AFの迷いによってシャッターチャンスを逃すことは少ないだろう。
AF方式として、これまでの「顔+追尾優先AF」と「1点AF」に加えて、動体撮影に適した「スムーズゾーンAF」に対応したことや、1点AFの際のフレームサイズを2段階から選べるようになった点も、AFの使い勝手を高める進化といえる。
タッチパネルによってAFフレームをダイレクトに選択できることは、これまでと同じだ。タッチの反応は良好。AFフレーム選択のほか、タッチシャッターやメニュー操作、再生操作なども指先でスムーズに行える。
最高6.1コマ/秒の連写性能
連写も高速化した。最高速度はワンショットAF時で6.1コマ/秒、サーボAF時で4コマ/秒。エントリー機としては良好な速度だ。連続撮影可能枚数についても、例えばRAW+JPEGモードの場合、従来の4コマから19枚へと大きく増えている。
動画については、最大で60pのフルHD記録に対応。4K対応が見送られたのは少々残念なところ。手ブレ補正は、これまで同様にレンズ内での補正に加え、動画撮影時にはボディ内電子手ブレ補正が使えるようになった点がありがたい。
EOS M10からの進化点いろいろ
そのほか、EOS M10からの進化点としては、ISO感度が1/3ステップ刻みで設定可能になったことや、レンズ光学補正に回折補正が加わったこと、クイック設定メニューがカスタマイズ可能になったことなどが挙げられる。撮影モードには「美肌」と「HDR逆光補正」が追加。バルブ撮影やタイムラプス動画撮影も可能になった。
ネットワーク機能については、これまでと同じWi-FiやNFCに加えて、Bluetoothを内蔵。専用アプリと一度ペアリングをしておけば、その後は面倒な操作をせずに素早くカメラと接続ができる。