iPadでのiOS 11で強化されたマルチタスク機能だが、進化したポイントはまだある。実は、最大4つのアプリを画面に表示させることもできるようになったのだ。
iOS 10では、2つ目のアプリをオーバービュー(フロート表示)にするか、スプリットビュー(画面分割)にするか、どちらかを選ばなければならなかった。オーバービューからスプリットビューに切り替えたり、オーバービューのまま画面の右端にトレーのように片付けたり、といった使い方だったのである。それが、iOS 11では、スプリットビューをしている状態で、3つ目のアプリをオーバービューで表示することができるようになったのだ。前述の例で言えば、エディタアプリであるUlyssesとメモをスプリットビューで表示している状態で、オーバービューでFacebookメッセンジャーを表示させてコミュニケーションを取る、といった作業が可能になった。
オーバービューで起動したいアプリも、Dockに登録しておくと、Dockからドラッグして起動できる。なおiOS 11では、オーバービューの位置も左だけでなく右に配置できるようになった。
加えて、もしYouTubeやNetflixなどでビデオを再生しながら仕事をしようという場合、ピクチャーインピクチャー表示をサポートした。これらの機能によって、画面分割、オーバービュー、ピクチャーインピクチャーと、4つのアプリを同時に操ることができる。