バックアップのスケジュール化

Backup & Recovery 16では、バックアップのスケジュール化も可能である。スケジュール化することで、いちいちバックアップ操作を意識的に行うことがなくなる、業務以外の負担の少ないタイミングでバックアップを行うといった効率化が実現できる。スケジュール化もウィザードで行うことができる。

図16 スケジュールウィザード

スケジュールで、バックアップを行うタイミングを設定する。

図17 スケジュール

[新しいタスク]では、さらに細かくバックアップスケジュールを設定できる。

図18 タスクの作成(時)

バックアップの方法も設定可能である。

図19 タスクの作成(バックアップの種類)

ここで注意したいのが、差分と増分バックアップの違いである。

図20 差分と増分の違い

差分バックアップは、最初のバックアップから変更のあったすべてのデータをバックアップする。それに対し、増分バックアップは、前回のバックアップから変更のあったデータのみをバックアップする。差分では、必要なバックアップは、初回と最新の2つのバックアップファイルだけが必要になる。増分は、バックアップを行ったすべてのファイルが必要となり、管理が重要となる。

どちらがよいということはないが、手動でバックアップを管理しているならば差分、自動やスケジュールを行っている場合は増分のほうが向いているといえるだろう。また、クラウドやネットワーク経由でバックアップを行う場合、通信量が少ない増分のほうが適している面もある。

バックアップファイル管理が不要なベーシックタイプも検討に値する。フルバックアップのみを作成するので、差分や増分ファイルが存在しない点が大きい。

このように、スケジュール化にはPCの運用などによっても大きく変わってくる。しかし、Backup & Recovery 16ならば、柔軟に対応できるであろう。