Appleのマップは一部のショッピングモールや空港で、施設内検索を実装した。こちらも筆者の身近なところでは、サンフランシスコ市内の中心部にあるショッピングモール、Westfieldや、サンノゼ国際空港が、マップの施設内検索に対応している。
Westfieldを覗いてみると、施設内の詳細な案内図が示されており、各区画に入っている店舗名も見ることができる。また、フロアを切り替えて、異なるテナントを見つけることも可能になった。
立体的なショッピングモールはまだ良いが、平面的に拡がるモールや空港のターミナルの場合、探し始める方向を間違ってしまうと、とてつもない距離を歩かなければならなくなる。施設内の案内は、ギリギリの時間で動く人にとって、適切な判断ができるようになるという問題解決に繋がる可能性がある。
平面的なモールであれば、大まかな位置情報を確認することもできるが、立体的なモールの場合は、自分がどこにいるのかをフロア単位で判断することはできない。そのため、Wi-FiやBluetoothビーコンなどを用いた施設内での位置情報システムとの組み合わせによる、施設内ナビゲーションの実現、という将来像が見えてくる。カメラによる画像認識の次の段階である空間認識や、拡張現実による地図上への矢印などのオーバーレイといったアイディアは既に存在しており、Appleが今後のマップのアップデートで実装してくれることを期待している。