ラップトップはマイクロソフトと対峙
もう1つの新製品は、「PixelBook」だ。Intel Core i5/i7を搭載するハイエンドChromebookで、タッチディスプレイと別売のペンを組み合わせて、ラップトップ、タブレットの用途をこなす、いわゆる2-in-1ラップトップに属する。
グーグルによると、ラップトップとして初めてGoogleアシスタントを搭載し、例えばウェブでニュースを読んでいるときにテキストをハイライトしたり、写真をペンでぐるりと囲めば、それをアシスタントが検索して詳細な情報を表示する機能を備えている。人工知能を生かしたコンピューティングを具現化する製品として注目できる。
加えて、Androidのシェアを背景とした強みも見せる。PixelBookはAndroidのアプリストア、Google Playに対応し、Androidアプリを実行することができる。
普段スマホで行っているクリエイティブな作業やコミュニケーションを、大きな画面で実行できるのだ。例えば既にライセンスを持っているAdobeのフォトレタッチアプリ、Lightroom Mobileで編集し、Instagramのいつものアカウントに投稿することもできる。
スマホ世代にとっては最適なラップトップ、という打ち出し方は新鮮だ。
価格は999ドルからで、マイクロソフトのSuriface ProやSurface Laptop、アップルのiPad ProやMacBook Proと競合する関係にあるが、Androidアプリをそのまま実行できる点は、iPad Proでも完全ではなく、PixelBookならではの魅力になる。