スマートスピーカーで意識するアマゾンとアップル

イベントでスマートフォンとともに時間が割かれたのが、スマートスピーカー「Google Home」だ。小さなサイズの「Google Home mini」と、音質にこだわった「Google Home Max」の2つの新製品を登場させた。

Google Home Max(画像:グーグルストアより)

それぞれ49ドル、399ドルという価格が付けられ、これまでのGoogle Homeと同様、Googleアシスタントなどの人工知能の機能や、YouTube Musicなどの音楽サービス、デバイス連携などを行うことができる。

Google Home mini、Google Home Maxの競合は価格面、そしてデバイスのデザインや特徴からも明確だ。

Google Home miniはAmazon Echo Dotと同じ価格やサイズ感。しかしデバイスの表面をファブリックで覆い、居住空間へのマッチングに気配りを見せたことをアピールする。

またGoogle Home Maxは高品質のスピーカーとAIを用いた環境や音源に最適な音作りをアピールし、こちらはアップルが12月に発売する予定のホームスピーカー、HomePodに価格面も含めた競合関係を示した。

米国の家電市場では、Amazon Echoが台風の目だ。スマートホーム製品の多くがAlexaとの連携をアピールし、またテレビや自動車などはAlexa自体を搭載する製品も現れるようになった。実際に試してみると、Google Homeの方がより多くの質問に対して答えてくれる賢さを見せるが、そのことは上手く伝わっていないようだ。

Google Homeは誰が話しかけたかを認識する機能や、こどもの学びや音によるエンターテインメントの提供など、Amazonとは異なる展開で、より明確な用途を家の中で作り出そうとしている。