登山やハイキングならば、ハンディタイプのGPS専用機器という選択肢もある。専用機はバッテリーの持ちがかなり長いので、スマホよりも有利だ。ちなみにGPS全般にいえることとして、木にさえぎられ、山の反対側に位置する衛星も捕捉できない山道は、電波受信の条件が厳しい。

今回はGARMINのリスト型GPSデバイス「epix J」をお借りして試してみた。epix Jは地図データを内蔵しており、今どこにいるのか通信なしでわかる。画面は反射型液晶で、バックライトではなく外光を利用するため省電力。山道でも視認性が高く、ライトが付いているので暗い場所や夜間でも大丈夫だ。あらかじめepix Jに歩くルートを保存しておけば、ルートに沿った移動をしているか確認できる。仮に道を間違えたとしても、現在位置や地形がわかるのは心強い。

epix jは、アクティビティとして行動を保存するモードがある。このモードで記録した行動データは、帰宅してからパソコンで見たり、データを出力してGoogle Mapなどで公開したりできる。もちろんスマホと連携する機能もある。

GARMINのepix J。最近は活動量計を積極的に展開しているが、もとはGPS機器メーカーだ。手首に巻ける小型のwpix Jながら、日本登山地形図と日本詳細道路地図を内蔵している。反射型の液晶は、強い日差しの下でも明瞭だ

GPS機器メーカーの登山用機器だけに、GPS衛星の捕捉と電波受信に関しては安心感が高い(写真上)。先述した山旅ロガーアプリでは、本八合目近辺で休んでいたときに大きなブレが記録されていたが、exix Jではそのようなことはなかった(写真下)