あんまり夏っぽくなかった2017年の夏が過ぎ、秋の行楽シーズンが本格化してくる。2017年の秋は連休に乏しいのが残念ではあるが、日帰りや1泊の旅を計画している人はたくさんいるはず。そこで、楽しい思い出を記録に残すというテーマで、あると便利なガジェットやスマホ活用をいくつか紹介したい。

なお本文中の写真は、筆者がこの夏に富士山へ登ったときのものを多く使っている。2017年の富士山・登山シーズン(五合目~山頂)は9月10日で終了している点をご了承いただきたい。記事で紹介しているネタは、富士山に限らず色々なシーンで使える。

旅行のときは、スマホカメラの位置情報をオンに

旅行の記録といえば写真。スマホのカメラアプリには、スマホ側のGPSを利用して、写真とともに位置情報を記録できるものがある。ただ、この機能が常にオンだと、例えばSNSに投稿した写真から、自分や家族の行動範囲がダダ漏れになりかねない。セキュリティ的な意味で、写真に位置情報を付加する機能をオフにしている人は多いと思う。

筆者もそういう主義だが、旅行で撮る写真には位置情報を付けておいたほうが便利で楽しい。あとから写真を整理するとき、位置情報があれば写真を撮った場所がすぐにわかるからだ。iPhoneでもAndroidスマホでも、位置情報を持った写真は、撮った場所を地図上に表示できる。旅行から帰ったら、写真の位置情報記録をオフにするのを忘れずに。

Androidスマホでは、カメラの位置情報設定は機種によって異なるが、カメラアプリで設定することが多い。画面はNexus 5Xの場合

iOSの位置情報は、「設定」-「プライバシー」の一番上にある位置情報サービスから設定。GPSのオンオフ以外にも、アプリごとに設定可能だ

カメラアプリで撮影する写真に位置情報を付加すると、左側の画像をいつ、どこで撮ったかがわかる(写真右)。これはAndroidのGoogleフォトアプリで見たものだ

旅行中は、Google Mapの「タイムライン」も有効にしておくとよい。これは位置情報を自動的に記録して、あとで読み出すことができる機能だ。タイムラインは自分以外にはわからないようになっているし、あとでタイムラインの記録を消すこともできる。ちょっとした応用として、写真に位置情報を付加できないデジタルカメラで撮影した場合も、写真の撮影日時とGoogle Mapのタイムラインを合わせれば、写真の整理に役立つだろう(それなりに面倒だが……)。

Google Mapのタイムラインを許可すると、その日どこに行ったか大まかな情報が表示される

Google Mapのタイムラインは、近くのスポットと間違えることがままある。写真の例では、タイムライン上は朝に地獄のぞきへ行ったことになっているが(写真上)、実際は登山道を一周したあと「ばんや」でご飯を食べ、日本寺(写真右)にある地獄のぞきに行っている