法人向けサービスとしては、法人向け「VAIO Pro」の投入に合わせ、PCソリューションを提供する。サービス全体の概念としては、導入設計、キッティングから運用、保守、サポート、データ消去や買い取りサービスなどのリプレースまで、PCライフサイクルに合わせた各種サービスの提供を想定。
その法人向けサービスのうち、「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」は、VAIO PCの盗難・紛失時に、個人情報や機密データを遠隔から消去できる、情報漏えい対策ソリューション。遠隔データ消去サービス「TRUST DELETE」を提供するワンビが、VAIO向けにカスタマイズして提供する専用サービスで、独自の特徴として、BIOSレベルでのストレージ消去が可能となっている。
OSが起動していなくともOSを含めたストレージ内データの消去が行えるため、担当者によると「データ消去後は工場出荷状態にもならず、"OSが見つからない"状態となる。データ復旧が通常より困難になるため、よりセキュアである」という。VAIOも21日から取り扱っていくが、ローンチは10月後半以降になる見込みだ。
また、LTE over Wi-Fi技術を活用したセキュリティソリューションをLTE-Xと共同開発する。
LTE-Xは、ワイヤレスゲートとモバイル・インターネットキャピタルが2016年9月に設立したジョイントベンチャー企業。LTE over Wi-Fi技術では、Wi-Fiネットワーク上にLTEプロトコルを重ねることで、LTE(SIM)による端末認証機能などをWi-Fi上で使えるようにするサービス。SIM・端末IDをベースにしたキー認証によりID・パスワードが不要となることや、無線通信データの暗号化などがメリットだ。また、Wi-Fiと異なり、回線ごとに端末を認識できるため、インターネット脅威を端末ごとに監視できることも特徴という。