VAIOは21日、同社製ノートPC「VAIO」新製品6機種を発表した。個人向けメインストリーム「S Line」の11.6型、13.3型、15.5型の3モデルを刷新したほか、新たに法人向け「VAIO Pro」シリーズを新ラインナップ。セキュリティ機能やサポートサービスを強化したモデルで、個人モデルをベースに11.6型、13.3型、15.5型の3モデルを用意する。
VAIOの新しいPCは「法人向け」が特に意識されている。ソニー時代も含め、従来「VAIO」ブランドの製品はコンシューマ向けが主だったが、分社化した2014年以降は法人向けの設計、デザインを取り入れ法人市場での販売を強化。今回の法人向け「VAIO Pro」シリーズの発売で、BtoB市場のさらなる販売拡大を狙う。
同日開催された発表会ではVAIO代表取締役の吉田秀俊氏や、PC事業部長の林薫氏、商品企画担当の小笠原務氏らが登壇。林氏は「待っていただいただけの価値がある」と、VAIO新モデルをアピールした。製品の詳細はニュース記事(「VAIO S11」「VAIO S13」「VAIO S15」)に譲り、ここではハードウェア以外の部分について、発表会のトピックを紹介していこう。
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2年越しの新モデルは「回復の証」
VAIO代表取締役の吉田秀俊氏は、2年ぶりとなるVAIO新機種に、「独立して3年経過してからの新製品投入。回復の証だ」と自信をみせる。
新製品は、BtoB市場の販売拡大を目指す同社の成長戦略において「極めて重要な位置付け」であるともいう。特にリモートワークが主流になる時代に突入した結果、働き方改革などで持ち運びが多くなると説明。持ち運びが多くなると、自然と堅牢性が問われるほか、特に法人では事故・紛失による情報漏えいのリスクが高まるとし、セキュリティが重視されるとした。「VAIOはセキュリティもソリューションとして強化する」と、法人向けモデルの強みを紹介した。