iPhone 8 Plusを、カメラ機能を中心にレビューしてきた。iPhoneのカメラが人々の写真とのつきあい方を変化させたように、容量が半分で済み、これまでにない高精細な記録ができるビデオ撮影機能は、iPhoneのカメラによる変革の第2章の到来を、実感するだけのパワーがあった。

そして、iPhone 8 Plusには大画面でも高度なグラフィックス表現を実現するAppleが設計した3コアのGPUを含む、A11 Bionicを心臓部に持つ。これはiPhone Xと共通であり、iPhone 8 PlusでのAR、機械学習、3Dといったあらゆる高度な処理を、軽々とこなしてくれた。

コロコロと表情を変える美しいゴールドのガラスボディと、再びゲームチェンジャーとなるカメラ、そして未来のスマホがある生活に必要な性能を備えたA11 Bionicを搭載するiPhone 8 Plusは、現在選びうる最高に成熟したスマートフォンであり、使うほどに、生活を豊かに彩る存在となるだろう。

松村太郎(まつむらたろう)
1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura