iPhoneではこのほか、「無線充電」に関する噂がささやかれている。Apple自身が長年にわたって無線充電に関するプロジェクトを推進していることは把握しているものの、新型iPhoneにこの機能がどのような形で搭載されるのかについては情報がまったく入手できていない。そのため、充電方式や実際の利用スタイルについて、現時点でわかっていることがない。ケースやアクセサリメーカーの一部では、この無線充電採用を見越して「複数方式に対応した充電台」を先行してリリースしているようだが、iPhoneクラスのスマートフォンを短時間で無線充電するのは現状でもまだ難しく、あくまで「長時間放置しておいても電池が減らない」程度に考えておいたほうがいいかもしれない。

写真はApple Watch Series 2

Apple Watchについては既報の通り、LTE機能が搭載される。リーク情報によれば、デザイン的にはスペースグレイに赤い先端のクラウンを冠したものとなり、Series 2までとは若干コンセプトを変更したようなイメージだ。Apple Watch LTEでは直接携帯ネットワークへの接続が可能であり、iPhoneとのペアリングなしで独立した形で動作し、さらにWatch単体でのセットアップが可能になると考えられる。一方で、iPhoneと共通の電話番号を持った状態でLTEネットワークが利用可能になるなど、一部携帯キャリアが提供している専用の安価な「iPhone併用料金プラン」が提示される可能性が指摘されており、これがWatchの拡販につながるという指摘もある。

写真は第四世代Apple TV

また長らく噂されているものの、先が見えないのがApple TVだ。今回のスペシャルイベントでApple TVが発表されるという噂がたびたび出ているが、4K HDR対応といった情報以外は特に出回っておらず、筆者の情報源でも詳細は確認できていない。新型Apple TVでは過去2年以上にわたって「専用の安価なプレミアム番組チャネル」が提供されるという噂とセットで語られてきたが、おそらくこれは今回も実現する可能性は低いとみている。現状で4K HDRのコンテンツをフルに活かせるのはNetflixなどの配信系サービスが中心であり、仮にコンテンツがない状態でApple TVがリリースされても、これらサービスの受信機としての役割を大きく越えない。もし新製品発表が行われる場合、Appleにはこのあたりの工夫に期待したいところだ。

以上ざっと追いかけてきたが、ぜひ日本時間で13時早朝の発表を楽しみにしてほしい。