夜にベンガルヤマネコが目の前に現れても撮影できる

撮影した画像の一覧。ワイドアパチャーをONにして撮影した写真は絞りの6枚羽根のアイコンが表示される

フォーカスしたい場所はタップして指定でき、絞り具合も右のスライドで調整できる。標準は4.0だ

絞りをフトアゴヒゲトカゲの目に持ってきて、最大の0.95に設定すると、背景のグラスやコンセントは何だかよく分からないぐらいまでボケた

さらに背景に適用できるフィルターで、独特の効果を施せる。背景に「ペンシル」を適用した例

背景に「コミック」を適用した例

背景に「モノクロ」を適用してトカゲの存在感を増す

背景に「ミニチュア」を適用。この例はフィルターとあまり合う素材ではないが、被写体がミニチュアの中にいるような効果が得られる

背景に「ピンホール」を適用。背景にさらにボケ味が加わり、フォーカスを当てたトカゲの顔がますます力を持つ

暗所や夜景の撮影も楽しい。

例えば、ベンガルヤマネコを目の前で撮影する機会が訪れたとしよう。ヤマネコは明るい場所ではなかなか見られないし、動物はフラッシュを浴びせると目を傷めてしまうので基本的にフラッシュなしで撮影しなければならない。薄暗い中で、三脚もないようなシチュエーションでサッと撮影しても、被写体がちゃんと写せた。これは大変気持ちが良い。

暗がりの中のベンガルヤマネコ。フラッシュを使わなくても、かなりよく撮れている。※作例はクリックで拡大表示。さらに拡大写真の右下「原寸大画像を見る」をクリックすると、作例の元データをそのまま表示します

こちらはP10 Plusで撮影したもの。比べると、P10 Plusのほうが暗い場所でも、より明るく撮れることが分かる。※作例はクリックで拡大表示。さらに拡大写真の右下「原寸大画像を見る」をクリックすると、作例の元データをそのまま表示します

雑種のノラネコ。夜21時過ぎに通りがかった薄暗い公園で偶然見かけて撮影。もちろん、フラッシュは未使用。※作例はクリックで拡大表示。さらに拡大写真の右下「原寸大画像を見る」をクリックすると、作例の元データをそのまま表示します

また、夜景は「標準モード」と「夜景モード」を撮り比べてみた。基本的に夜景モードは三脚を使用する。標準モードでは膨らんでしまう照明が、夜景モードでは実際に目で見ている光景と同程度に抑えられ、暗い場所がしっかり締まって表現される。

P10 Plusの「夜景モード」と比較すると、やはり暗い場所の締まり具合に若干の差が出る。それでも、標準モードと比べた時の差を考えると大いに使いこなしたい機能だ。

夜景を標準モードで撮影した。実際よりもだいぶ明るく写っている。※作例はクリックで拡大表示。さらに拡大写真の右下「原寸大画像を見る」をクリックすると、作例の元データをそのまま表示します

夜景モードで撮影。シャッターが切れるまで20秒程度。照明や奥のクレーンは明らかに実際の目で見る景色に近い。※作例はクリックで拡大表示。さらに拡大写真の右下「原寸大画像を見る」をクリックすると、作例の元データをそのまま表示します

P10 Plusの夜景モード。P10と比べ、暗いところと明るいところのメリハリがよりくっきりしている。※作例はクリックで拡大表示。さらに拡大写真の右下「原寸大画像を見る」をクリックすると、作例の元データをそのまま表示します

よりシャッターチャンスに強いのはP10

P10の魅力の多くは、P10 Plusでより昇華されている。このため、高価格帯のものを買うなら、7,000円差でもハイエンドのP10 Plusを選びたいと考えるユーザーは多いのではないだろうか。

ただし、手ごろなサイズ感がほしいということであれば、P10 Plusとほとんど変わらない機能・性能が、よりコンパクトなP10に詰まっているわけで、7,000円差の意味は大きく変わってくる。

そもそも、ベストショットに徹底してこだわるような人は一眼レフなどの高機能カメラを別途所有していることも多い。より気軽に持ち歩いて、日常生活のヒトコマを切り取るシャッターチャンスに強いデバイスとして見た時、P10のポテンシャルはP10 Plusを凌ぐのではないかと思う。

もちろん、ゲームをよりいろんな場所で楽しみたいという場合にも、P10は期待に応えてくれるはずだ。

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