今回提供される「コミコミセット」は、「スマートフォン本体」と「音声SIM」、「通話定額オプション」がセットになったプランとなる。端末は「VAIO Phone A」「ZenFone Live」「AQUOS SH-M04-A」「arrows M04」の4機種から選択でき、これに「みおふぉんミニマムスタートプラン(3GB)」と「通話定額オプション」(誰とでも3分、家族10分)を組み合わせたものになる。ちなみに回線はNTTドコモのものを使う、いわゆる「タイプD」のみとなる。

最低料金の1,880円が大きくクローズアップされており、やはり大手キャリアのサブブランドが展開する「1980」を強く意識していると感じさせられる

端末代は24回分割の割賦販売となるが、最大12カ月、通話定額オプションに割引が適用される。端末にもよるが、最も安い端末の場合、1年目は月額1,880円、2年目は月額2,880円、3年目からは端末代がなくなり、月額2,200円となる(厳密には1カ月目は割引なしで日割り計算、25カ月目は調整のため機種毎に金額が異なる)。細かいことだが、値引きは端末代ではなく、通話放題オプションから引かれている計算になるため、総務省のガイドラインに抵触しないということだ。

料金の変動イメージ。1年目だけ安いことについては、1年目は広く使ってもらうためにIIJが割引という形で負担し、気に入ったら2年目は正規料金を払ってください、という趣旨だという

「コミコミセット」はワイモバイルやUQモバイルのいわゆる「1,980円」プランと比べて月額で100円安いだけでなく、3年目以降もデータ容量が減らない(UQ、ワイモバイルは3年目から2GB→1GBに減量)、途中でのプラン変更が可能、といった点が異なる。変更後は差額が追加されるだけだ。

例えばデータ容量が3GBでは足りないと思った場合、6GB(2,500円)や10GB(3,540円)へのプラン変更が可能であり、またかけ放題プランについても5分で足りない場合は月額2,30円追加することで、誰とでも10分かけ放題のプランに変更できる

また、いわゆる2年縛りに似たプランながら、契約の自動更新がない。さらに、最初の12カ月に限って音声通話の解除調停金が1カ月あたり1,000円必要になるが、2年目以降は不要で、いつでも解約できる(端末代の残額は支払う必要がある)。

解除調停金は1カ月目だと12,000円、12カ月目では1,000円と、毎月1,000円ずつ減額されていく仕組み。それ以外の契約解除手数料もかからない

契約の諸手続きについてもユーザーの利便性が考えられており、8月24日にオープンする購入ページでは、複雑なオプションを一つずつ選ぶのではなく、端末とカラー、端末保証オプション、新規かMNPかを選択するだけで必要な情報の大半が入力される、簡略化された専用ページが用意される。ターゲットとなるITリテラシーがさほど高くないユーザーが迷うことのないよう、細部までよく計算されていると感じさせられる。

ユーザーが情報過多で迷わないよう、申し込みページはシンプルに絞り込まれている。店頭で申し込む場合は今よりも丁寧な応対が期待されるところだ

8月24日に公開される申し込みページ。選択できる項目がはっきりしているので、初心者でも迷う余地がほとんどない