筆者がHTMLを初めて学んだのは1997年頃で、1999年入学の大学の課題は、自己紹介ページをHTMLで作成することだった。その後CSSが登場するが、ウェブブラウザによって表示が異なるため、その対応に難儀することになる。
そうした中で、Flashコンテンツは、同じFlashプレイヤーで再生されていたため、どのブラウザでもほぼ同じように表示することができた。またHTMLでは難しかったアニメーションやビデオの取り扱いが可能だったことも、Flashを学ぶ大きな動機となった。
蓄積したノウハウは、日本のケータイにFlashプレイヤーが搭載されたことで、さらに大きな意味合いを持つようになった。ケータイもまた、機種によってディスプレイのサイズやHTMLの再現に大きな差が生じる上、当時は3カ月に一度大量の新機種が投入されていた。そのため、再現性の高いFlashは重宝され、特にモバイルゲームなどのコンテンツをキャリアやメーカーの違いを超えて提供するために重要なツールとなっていた。