さる6月1日に「東京おもちゃショー2017」内で催されたマスコミ発表会見では、主演の朝倉リクを演じる濱田龍臣をはじめとする『ウルトラマンジード』主要キャストと、メイン監督として第1話ほか主要なエピソードの演出を務める坂本浩一監督が登壇し、新たなるヒーローにかける意気込みや、見どころなどを熱く語った。
「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」が決めゼリフの、明るく行動的な少年・朝倉リクを演じる濱田龍臣は、2010年公開の映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE超決戦! ベリアル銀河帝国』(アベユーイチ監督)ではジャンボットと共に戦う少年ナオを演じて以来の「ウルトラマン」シリーズ出演となる。
あどけなさを残す子役のイメージから、すっかりたくましい若者へと成長を遂げた濱田は力強い笑顔であいさつ。今回の主演が決まったときの気持ちを尋ねられると「本当にウルトラマンが大好きで、今回は変身させていただけるとのことで、凄くうれしいです」と語り、念願のウルトラマン役に喜びを見せた。
さらに、手にしたジードライザーを用いて、ステージ上でポーズを取り「フュージョンライズ」を実演。ギャラリーからの注目を集めた。また濱田は、本作の主題歌「GEEDの証」をボーカルユニット・ボイジャーと共に歌うことも発表。レコーディングについて濱田は「緊張しましたが、楽しんで歌うことができたと思っています!」と笑顔で語った。
「ウルトラマン」シリーズの主演俳優が主題歌を歌う例は、『帰ってきたウルトラマン』(1971年)、『ウルトラマンレオ』(1974年、第1~13話)、『ウルトラマンG』(1995年)、『ウルトラマンマックス』(2005年)、『ウルトラマンメビウス』(2006年)などがあるものの、膨大なシリーズタイトルの中でもそれほど多くない。今後、子どもたちの大合唱と共に濱田がこの主題歌を歌ってくれる機会があることを願いたい。
ウルトラマンジードのフュージョンライズは、現時点では3つの組み合わせが明らかにされている。まず、ウルトラマンの正義の心とベリアルの野性的な戦闘スタイルを融合させた「プリミティブ」、続いてウルトラセブンとウルトラマンレオが融合した、剛力を発揮する赤い戦士「ソリッドバーニング」と、ウルトラマンコスモス、ウルトラマンヒカリが融合した華麗な格闘戦と光線技に長けた青い戦士「アクロスマッシャー」。対戦する怪獣の特性に合わせて戦い方はもちろん、外見をもガラリと変えるのが今回の「ジード」の特徴であると、坂本監督からの説明が行われた。