ハウステンボスのCTOであり、hapi-robo stの代表取締役でもある富田直美氏は、ロボットがメインスタッフの「変なホテル」の開業をはじめ、最先端技術を体感できる「ロボットの館」、店長と料理長がロボットの「変なレストラン」など、ロボットの活用を加速させてきた人物だ。今回のライトショーについても「ドローンでの夢」と表現し、「本当はドローンの編隊飛行を自分で開発したかったが、大変難しかった。それをインテルが実現したことで、世界最高水準のドローンによるデジタル花火をお客様にナンバーワン、オンリーワンとして提供できる」と語った。
日本でもドローンのライトショーは根付くか?
ハウステンボスでは7月22日から8月5日までの間、Shooting Starドローン300機によるショーを実施する予定で、音楽に合わせて3Dアニメーションなどを表現するという(雨天中止)。期間中の7月22日と8月5日は「夏一番花火大会」および「スペシャルテーマ花火」がそれぞれ同時開催される予定。
この両日は花火とライトショーが同時に開催されるため、伝統的なアナログの花火と、最新テクノロジーであるドローンのライトショーが同時に楽しめる、まさに前代未聞の貴重な機会になる。
海外ではレディ・ガガのコンサートやスーパーボウル、ディズニーランドのショーなどに活用されて、かなり市民権を得てきているドローンによるライトショーだが、日本においてはほぼ完全に未開拓の市場だ。
筆者が知る範囲では、NTTドコモなどがドローンの編隊を使って空中に広告などを描いたり、災害時の情報発信などに利用することを研究しているが、まだまだせいぜい数十台での研究段階。インテルのShooting Starはすでに多数の実績がある点や、同時制御の台数などで大きく水を開けている。
エンタテインメントとしてドローンライトショーを考えたとき、花火やプロジェクションマッピングと比べると、空中を舞台にするため、同時に楽しめる人数の点で建物の壁面を使うプロジェクションマッピングを上回り、騒音や正確性において花火を上回ることができるといったメリットがある。