趣味、家族、結婚生活に生きがい

「生きがいを感じること」

「生きがい」を持っている人の割合は44.5%。「趣味」(44.2%)に生きがいを感じている人が最も多く、次いで「子ども・孫・親などの家族・家庭」(39.4%)、「配偶者・結婚生活」(28.0%)、「ひとりで気ままにすごすこと」(20.6%)だった。

性年代別にみると、男性の上位は「趣味」「子ども・孫・親などの家族・家庭」「配偶者・結婚生活」。一方女性では、35~44歳以下で「子ども・孫・親などの家族・家庭」(43.5%)がトップに、55~74歳以下で「友人など家族以外の人との交流」が2割前後を占めた。また、男女ともに年齢階層が上がるにつれて「自分自身の健康づくり」という回答割合が増加し、65~74歳以下の男性では21.1%に、同じく女性では25.9%に達した。

退職後の生活と就労意欲

「現役退職後の生活資金の原資」

現役退職後の生活費を主に何でまかなおうと考えているのか質問したところ、「本人の公的年金」(72.6%)が最も多く、以降、「預貯金の取りくずし」(31.1%)、「退職金」(26.6%)、「就労による収入」(25.3%)、「配偶者の公的年金」(19.9%)と続いた。

現職退職後の意向については、「できれば仕事を継続したい」(41.6%)が最も多く、これは男女問わず全年代でトップに。また、どのくらいまで働きたいかを聞くと、「元気なうちはいつまでも」(74.1%)が大多数を占めた。老後生活資金の原資は公的年金が柱ではあるが、不足分は可能な限りいつまでも働いて収入を確保したいという意向が読み取れた。

また、定年後に起こったできごとを教えてもらったところ、44.8%が「特に問題はなかった」と回答した一方で、「経済的に苦しくなった」(31.0%)、「自分や配偶者の健康や体力が衰えた」(20.9%)など、経済面や健康面の課題も多く挙がった。