しかし、日常の購買行動でLINEポイントが貯まるとすれば、ユーザーはそれをLINE PAYなどに転用するなどしてポイントをうまく回してくれるようになるはずだ。LINEポイントからはWAONやPonta、nanaco、Amazonギフト券などにも交換できるが、いずれにしてもLINEというサービスを使うきっかけになればいい。こうしてLINEポイントがユーザーにとって無視できない規模にまで成長すれば、行動データもさらに集めやすくなる。こうしてLINEポイントによる経済圏の確立を狙っているのではないだろうか。
ネットショッピング全体で見れば、Amazonの影響力は大きく、楽天やYahoo! ショッピングなども正面から当たって戦うには相手が大きすぎる。しかし自社ではサイトの紹介と検索、ポイントの付加に絞り込み、ポイントでユーザーを囲い込む、というようにやるべきことを絞り込めば、少ない労力で戦うことも可能だ。
LINEは以前「LINEモール」というCtoCのフリーマーケットアプリを展開していたが、フリーマーケット市場は激戦区ということもあり、昨年撤退していた。LINEショッピングはLINEモールの轍を踏まないよう、かなり工夫してきた感がある。あとはLINEユーザーの間でどれだけ受け入れられるかに注目したい。