すべての信号速度と電圧の組み合わせで、数百通りのテストを行う

DisplayPort認証試験機関の一つであるグラナイトリバーラボ・ジャパン(以下、GRL)のエンジニアリング・マネージャ、永田学氏は、DisplayPort Alt Mode on USB Type-Cテストについて説明した。

グラナイトリバーラボ・ジャパン
永田学氏

DisplayPort Alt Mode on USB Type-Cテストは、DisplayPortに関するテストだけでなく、USBに対するテストも行う必要がある。特に、USB(5Gbps)+DisplayPort(2Link)の組み合わせもあるので、2つの信号の影響をチェックするクロストークテストも含まれる。

また、DisplayPortでは、RBR/HBR/HBR2/HBR3という4種類のデータレートと複数の信号電圧をサポートするため、テストの組み合わせは数百にもおよぶ。

このためGRLでは、デジタルオシロスコープにソフトウェアとUSB接続の制御回路を加えることによって、「エンジニアがセットアップ、実行してから帰宅すれば、翌朝に出社した時にはテストが完了する」ソリューションを提供する。

DisplayPort Alt Mode on USB Type-Cテストの概要。従来のテストだけでなく、USBそのもののテスト、USB/DisplayPort併用のテストといったように、組み合わせの項目が膨大

現在、DisplayPort 1.4の早期認証プログラムを実施。DisplayPort 1.2のテストに関する反省から、いくつかの変更が加わった

GRLのDisplayPortテスト製品。KeysightやTektronixのオシロスコープにプログラムを組み込むことで、自動的にテストを行ってくれる