USB Type-Cコネクタを使用する「DisplayPort 1.4 Alt Mode」認証規格も
ビデオエレクトロニクス規格協会(以下、VESA)は6月19日、都内で報道機関向けの技術説明会を開催。ビデオエレクトロニクス規格協会(VESA)コンプライアンス プログラム マネージャのジム チョート(Jim Choate)氏が、DisplayPort 1.4と、Altモードを中心に解説を行った。
DisplayPortは、2005年にデル、インテル、アップルなどが協業して作成したディスプレイ接続の規格だ。ロイヤリティー・フリーで高い性能を持ち、さらに将来の技術に対応できるような規格となっている。
最新のDisplayPort 1.4は、2015年にリリース。新機能としては、DSC1.2(Display Stream Compression : 画像圧縮)、FEC(Forward Error Correction : 外部ディスプレイで画像圧縮を行う際に必要な誤り訂正)、MST(Multi Stream Transport : 1つのポートから複数のディスプレイに出力する機能)、ハイデフィニションオーディオ、Adaptive Sync(AMDのFreeSyncをVESAで標準規格化)が加わっている。また、ケーブルを流れる信号も、HBR3(High Bit Rate)により50%高速化され、1本のケーブルで8Kモニタにも対応する能力を持っている。
引き続き話題は、2014年に制定された「DisplayPort Alt Mode」規格に移る。これは、USB Type-Cコネクタを使って画像出力を行うもの。小型の機器において、コネクタサイズやコネクタ数が限られるケースで有用な規格だ。
USB Type-CコネクタでDisplayPortの信号出力が可能になった理由としては、USB Type-Cコネクタが24ピンという多くの信号線をサポートしていることが挙げられる。加えて、CC(Configuration Channel)が用意されているので、これを使ってモードを切り替えることができる。
VESAでは、各種の認証制度以外にも、「VESA PlugTest」というVESA会員向けのイベントを年3回実施。VESAに加盟する会社が機器を持ち寄って、相互運用性の確認ができるというものだ。