さらなる成長に向けて
さらなる成長に向けて手を緩めることもない。今回、新たにUQ家族割を導入する。親回線が対象の料金プランに入ることで、子回線の月額基本料が500円割引きされるということである。家族4人であれば、子回線は3回線となり、毎月1,500円が通常よりも割り引かれることになる。
端末ラインナップも増やす。省エネ液晶のIGZOディスプレイを搭載した「AQUOS L2」(6月2日発売)、耐久性を高さをウリにした「DIGNO V」(7月中旬発売)を新たに導入。サービス面でも、既存のサービスをセットにした「UQあんしんパック」(遠隔操作案内、クラウドバックアップ、SNSセキュリティ)、「家族みまもりパック」(SNS監視、みまもりサービス)を新たにリリースする。
セットサービスは家族割の普及を図る側面が強そうだが、UQのミッションとなる「安心、快適、高品質な通信ライフをみんなのものに」に沿ったサービスともなる。さらに、タッチポイントとなるUQスポットも2017年度中に120店舗まで増やす方針だ。
UQ mobileの課題
ここまで順調に成長してきたUQ mobileではあるが、ライバルのワイモバイルに追いつくには課題がないわけではない。
テレビCMで申し分のない認知度となったが、問題は契約に結びつけるためのタッチポイントである。現状は、ウェブ、電話、量販店、UQ スポットが柱となり、このうち、量販店での契約が最も多いとする。しかし、量販店では気が引けるという人もいるとし、そのためにUQ スポットの拡大は至上命題となっている。
だが、UQコミュニケーションズの野坂章雄社長の言葉を聞くと、店舗数を増やし続けることは考えていないことがわかる。