でも、いざ練習日になったら、いきなりダンスの先生から本格的なレッスンを受けるわけですから、ほとんどのメンバーはキョトンとしてしまって。半分以上はダンス未経験者だったので、動きもカクカクしてて、それを見たときは不安しかなかったです(笑)。それに、彼女たちのモチベーションが心配だったんですよ。基本的には他薦で集まったメンバーなので、ある意味会社に言われて参加してみたけど、「こんな本格的なの!?」と戸惑って、気持ちが全然追いついてなかったんです。

―― みなさん、普通の社員ですもんね。

株式会社クレディセゾン・営業企画部プロモーション戦略グループの相川耕平氏

だから、最初の練習日が終わったときは、みんな不安いっぱいな顔で帰ってましたね。でも、2回目の練習日には、本格的なダンス活動をしていた子がいて、練習を引っ張ってくれたんです。そんなこともあって一体感も出てきて、そこから撮影までは1カ月半くらいあったんですけど、撮影前日に初めて24人が揃って、直前練習が始まったら、見違えるほどになっていたんです。

たぶん、相当自主練してきてくれたんでしょうね。そこで僕らも感動して、ようやくいいものできると確信できたというか。歌詞も曲も振り付けも、本当にいいものだという自信はあったんですけど、中身が伴わないとダメだという不安があって。とにかく中途半端なものを出すわけにはいかないというプレッシャーが、完全にその日で吹っ切れて、翌日の撮影に臨めたんです。

中途半端はやめようが一貫した認識だった

―― そのPVは既に大きな反響を呼んでますけど、クレディセゾンらしさという部分で、こだわったことはありますか?

衣装はうちの制服と似たようなデザインになってます。本当は実際と同じ制服でやりたかったんですけど、さすがに動きにくいということで、動きやすい素材や形で特別に作りました。もちろん、本社のある池袋界隈で撮影したこともこだわった部分です。

仲畑さんに作っていただいた歌詞も、ただ社名を連呼しているのではなくて、「セゾン」を日本語の「季節」に読み替えれば、普通に成立しているんですよね。先ほど言った「一緒なら、きっと、うまく行くさ」という世界観も踏襲していますし、笑える方向の歌詞にしようと思えばできたと思うんですけど、それもなく本気で作ってますので、そういうところも評価していただけたのかなと思います。


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