LIFEBOOK UH75/B1の液晶サイズは13.3型で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)となっている。最近は13インチクラスでもWQHD(2,560×1,440ドット)以上の解像度を備えた製品が登場してきているので特別解像度が高いというわけではないが、作業スペースの広さと画面の精細さのバランスはよい。

液晶はノングレア(非光沢)パネルのため、日中の屋外や明るい室内でも映り込みが少なく、画面の表示が見やすい。原色に近い色もくすんだりせず鮮やかに再現されており、非常に見栄えのする発色だ。階調表現力も高く、空の青いグラデーションや、人肌のグラデーションも滑らかに再現されていた。

13.3型のフルHD液晶ディスプレイを搭載。視野角が広く、色再現性や階調表現力も高い

ディスプレイを最大限に開いたところ。180度まではいかないが、かなり大きく開くことができる

表示性能の高さだけでなく、ディスプレイを水平に近い角度まで開くことができるのも評価できるポイント。出先で膝の上に置いて使うときも、画面を見やすい角度に調節できる。しかも、ディスプレイを最大限に開いても本体が後ろに倒れたり、キーボード前面が浮き上がったりせず、安定してキー入力できるのも好印象だ。

キーボードはアイソレーションタイプで、キーピッチは19mm、キーストロークは1.2mmを確保している。ストロークが少し浅いため多少の慣れは必要だが、ノートPCのキーボードとしてはかなりタイプしやすい方だ。富士通によれば、ShiftキーやCtrlキーなどの修飾キーと、Enterキーやスペースキーなどの使用頻度の高いキーは、他のキーに比べて軽めに調整されているという。実際、修飾キーが小指でも押さえやすく、キーコンビネーションなども入力しやすかった。

タッチパッドは独立したクリックボタンが用意されているタイプ。個人的にはジェスチャーを使うことが多いので、パッドの面積が広いクリックボタン一体型の方が好みだが、本機のタッチパッドは反応も良く入力自体はやりやすかった。ただし、上下の入力エリアが狭いため、2本指でスクロールする場合などは若干窮屈な感じがあった。

パームレストの右側には指紋センサーも搭載されている。事前にWindows Helloの設定を行っておけば、指紋認証でサインインできて便利だ。ちなみに、パームレストはシボ加工が施されており、皮脂による汚れがつきにくくなっている。面積も広めで手を置いた時の触り心地も良く、長時間作業する場合でも快適に操作できた。

キーピッチ19mmのフルサイズのアイソレーションキーボードを搭載。サテンレッドモデルはキーのサイドが赤色になっている

キーストロークは1.2mmと浅いが、適度なクリック感があって入力しやすい。タッチパッドは独立したクリックボタンが搭載されているタイプ。クリックボタン一体型に比べるとパッド部分の面積が狭くなりがちなので、ジェスチャー時は若干窮屈に感じた

パームレストにはWindows Helloなどに使える指紋センサーも内蔵されている