発表会の主役、実は5G

さて、今回の発表会の標語は「Challenge to Change」である。その言葉に一番マッチするのは、ドコモの5Gへの取り組みだ。

5Gの特徴は、高速大容量、低遅延、多数端末接続であり、この特性を生かした新たなサービスを創出するには、ドコモの力だけでは無理だ。そのためドコモは"協創"という言葉を掲げ2020年以降に向けてビジネスを展開しようと考えている。

高速大容量、低遅延、多数端末接続をキーワードにパートナーと新サービスの"協創"にドコモは注力している

この考えを具現化したのが「5Gトライアルサイト」であり、パートナーと開発した有望なサービスの一端を一般の人たちが体験できるようにしている。

5Gを活用したフジテレビとの共同サービス「ジオスタ」。ジオラマ上にARでスポーツ選手を合成し、映像を投影するという

今回の説明会では、この5Gトライアルサイトの取り組みを多くのドコモユーザーに広めるとともに、ドコモはビジネスパートナーを広く募っていることも同時に伝えたかったのではないだろうか。そのために女優の中条あやみさんが登場するCMを披露したり、フジテレビとの5Gに関する取り組みなどを発表するなど、5Gの説明に多くの時間を割いていた。

多くのメディアは新料金プランの狙いや意図、そして、新端末の紹介をメインにしている観が強い。地味すぎるがゆえに、目立ってほしいとも思えた今回の主役。「ドコモは5Gで頑張っています」をドコモは一番伝えたかったのではないだろうか。

CMでの踊りを発表会の現場で再現。中条あやみさんがパフォーマーとともに登場した