食べれば分かる異次元のバーガー

バーガーマンスに先立つ試食会で、ステーキハウスのハンバーガーがいかなるものなのか、実際に感じることができた。

試食会で目の前に現れたプレートに、ボリューム感満点の「ベーコン&チーズバーガー」が。ハンバーガーと呼ぶにはいささか失礼な大きさと内容に、正直打ちのめされた

“ニューヨークスタイル”と名付けられたベーコン&チーズバーガーはまさに圧巻。見事に存在を主張する厚切りベーコンと、とろけたチーズを身にまとった280グラムの100%ビーフパティは、今までの常識を超えた食べ物として存在感を放っている。ベーコンなどは、単品だけでも十分な味わいと食感を誇示する感じだ。

バーガーの上半分は、バンズと大きめのレタス、そしてこいつも存在を誇示するスライストマト。どのパーツも、重厚なビーフパティの厚さとうまみに負けないボリュームを感じる。よく見るハンバーガー仕様に上下のバンズを重ねると、サイズは自身のこぶしを大きく上回り、とても一口には収まりきらないという感じだ。

何とか頑張って両手に取り、バンズを重ねて口にほおばると、それぞれの味わいがきちんと主張しながら、おいしさの波状攻撃を挑んでくるようだ。280グラムのビーフパティは、未体験の価値を持っている存在。これがランチタイム限定とはいえ、ウルフギャング品質を保持したまま顧客に届けられる。

ステーキがはみだす「ドライエイジド ステーキバーガー」

試食会のあった丸の内店の界隈で、ハンバーグランチや同レベルの定食を頼もうとしたら、この価格帯で提供できる店は少ないだろうと感じた。ちまたで人気のグルメバーガー勢に対しても、十分に勝ち目のある味わいと価格妥当性を持っている。

グルメバーガー戦争に、肉を主軸とする新たなプレイヤーが参入したら、勢力図にどのような影響がでるのだろうか。そもそもウルフギャングに、バーガー戦争で覇権を争う意図はあるのか。ウルフギャング・ステーキハウス・ジャパンでセールス&マーケティング ディレクターを務める小林哲也氏に、そのあたりを含めて話を聞いた。