“高級”なイメージのウルフギャング・ステーキハウスが、ハンバーガーの品揃えを強化している。その狙いは新たなタッチポイントの創出か、ランチタイムの集客か。あるいは、六本木を舞台に近く勃発する“老舗ステーキハウス代理戦争”への布石なのか。
ハンバーガーが新規顧客とのタッチポイントに?
5月11日から6月30日まで、ウルフギャングが国内4店舗(六本木店、丸の内店、大阪店、福岡店)で展開するキャンペーン「ウルフギャング・バーガーマンス」。ハンバーガーの本場である米国では5月を「ナショナル・ハンバーガー・マンス」と呼ぶそうで、これを日本でも楽しんでもらおうという趣向だ。
ウルフギャングでは普段も、ランチタイムに「プライムビーフ100% クラシックバーガー」を提供しているが、バーガーマンスでは、ウルフギャングの米国内の所在地(ニューヨーク、ワイキキ、マイアミ、ビバリーヒルズ)をイメージした4種類の商品と、各店舗限定メニュー1種類を加えた計6種類のハンバーガーを用意する。
気になる価格帯だが、例えばワイキキ店をイメージした「ロコモコ風ベイクドライスバーガー」は1600円。最高額の六本木店限定メニュー「ドライエイジド ステーキバーガー」でも2800円といった感じだ。期間中、レギュラーメニューであるクラシックバーガーは通常1800円のところを1200円で提供する。
ちなみに、2人分のステーキメニュー「STEAK FOR TWO」は1万6000円という設定なので、ウルフギャングに行ってみたい人にとって、ハンバーガーがいかに敷居が低いメニューであるかは分かってもらえると思う。念のためだが、上記の価格は消費税とサービス料10%を抜いたものだ。
ウルフギャングがハンバーガーに取り組む理由は、日本で過熱するグルメバーガー戦争に参戦する目的か。あるいはランチタイムの集客であったり、敷居が高いというウルフギャングのイメージを払拭するための施策なのか。そういった狙いの部分を探る前に、まずはハンバーガーを実食した感想から始めたい。