MacとiPadはグーグルとマイクロソフトに勝てるか?
MacとiPadは対照的な結果となった。
Macは420万台を販売し、前年同期比4%増、売上高は14%増となった。2016年10月のアップデートで、MacBook Proの新モデルを投入し、ラインアップからMacBook Air 11インチモデルが姿を消した。これにより、1000ドル以下のモデルは、MacBook Air 13インチモデルの999ドルしかなくなり、iPhone同様、Macラインアップの高付加価値化を推し進めることになった。
アップルによると、ポータブル型のMacは前年比で10%の成長をしており、力を入れているという。しかしそれは、デスクトップモデルの刷新が遅れていることの裏返しでもあり、最新のMacを手に入れようとしたとき、MacBook Pro以外の選択肢を選びにくいという事情もある。
Macに関する積極投資の姿勢を示したが、4月に語ったMacProの来年の刷新と、今年後半のiMacの刷新以上の情報が語られることはなかった。
iPadについては、「四半期を通じて供給が逼迫する中で、890万台を販売した」とのコメントが全てだ。前年同期の1020万台、予想の960万台を下回り、1000万台以下を記録することになった。
需要があったiPad Air 2の供給が追いつかず、販売台数を伸ばせなかったことから、ラインアップの見直しを3月21日に行い、iPad(第5世代)で、教育や企業導入への需要をまかなっていくことになる。
iPad ProはPCの代替としての役割を期待されており、新モデルの投入についても注目されてきたが、前述の需給の改善が落ち着くまでは、しばらく新たな取り組みができない状況ではないだろうか。