クラリティの次はどんなエコカーが登場するのか
米国では自動車メーカーにエコカーの販売を促す「ZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)規制」が強まっていく見通し。日本の自動車メーカーも対応を迫られる中、どんなクルマを売り出すかをこの時点で発表したホンダの対応は、「リーフ」の日産自動車や「i-MiEV」の三菱自動車のように、すでにEVを発売しているメーカーをのぞけば、かなり早いほうだと思う。
クラリティシリーズがホンダの目論見どおり米国で売れるかどうかも気になるが、注目したいのは、ホンダから今後、どのような電動車両が登場するかという点だ。ホンダの販売台数は500万台規模だから、2030年に3分の2を置き換えるとすれば、ホンダは年間330万台程度のエコカーを販売する企業に変貌を遂げる必要がある。PHV、EV、FCVといったクルマの市場が伸びていくかどうかは未知数だが、ホンダとしては、市場に受け入れられるエコカー作りを急ぐしかない状況だ。