コミュニティサイトの設置代行サービス

実は、今回の「ナイガイ コミュニティサイト」および「ものトーク」の開発と運営はオウケイウェイヴが担当しており、Q&Aの元データや掲示板のインフラとしてOKWAVEを利用している。オウケイウェイヴ側ではこうした「自社ブランドを使ったコミュニティサイトを構築するサービス」を「OKWAVE JOIN」と名付けており、同日から提供を開始する。その第一号が「ナイガイ コミュニティサイト」というわけだ。

OKWAVEというインフラを使って他社サイトの構築・運営を引き受ける。将来的にはAIを使ったエージェントによる回答もできるようになる見込み

実際に運用する場合、「ナイガイ コミュニティサイト」のようにOKWAVEの名前は出てこないが、実際にアクセスするとOKWAVEのコンテンツが表示されたり、書き込みにはOKWAVEのアカウントが必要になる。ちょうど、企業のFacebookサイトにアクセスするだけなら問題ないが、コメントや「いいね!」などをつけようとするとログインする必要があるのと同じ関係だ。

SNSの普及により、企業とユーザー間の距離感は縮まりつつあるが、さらに一歩進んだ関係の構築はなかなか難しい。自社で大きなサイトを設置したり、コミュニティサイトの運営を行うだけの余裕がないという企業は多いだろう。そんな中で、実績のあるQ&Aサイトのインフラやデータ、運用ノウハウを利用してサービスを展開できるというのはなかなか面白いサービスだと言えるだろう。

ただし、前述したように書き込み時にはOKWAVEのアカウントが必要になるなど、IT慣れしていないユーザーにはユーザー体験的に障壁が大きいと感じられた。利用者の理解が進むように詳しくわかりやすい解説を行うか、企業の独自アカウントでもOKWAVE側のアカウントとして認められるようにするなどの工夫があったほうがいいように感じられる。