4月20日に実施されたXperia Touchの発表会では、ソニーモバイルのスマートプロダクト部門 副部門長である伊藤博史氏から、XperiaスマートプロダクトとXperia Touchの狙いについて説明がなされた。
ソニーモバイルが掲げるビジョンを実現する上で、スマートフォンがこれからも重要な役割を果たすと伊藤氏は話すが、一方でその次につながるコミュニケーションを創造していく必要もあることから、同社では新たにスマートプロダクトを展開するに至ったとのことだ。
伊藤氏は現在のコミュニケーションの課題として、自宅でも外出先でもずっとスマートフォンやインターネットに入り込み過ぎて、身近にいる家族や友人とのコミュニケーションが進まず「ネットと現実のバランスが崩れつつある」と話す。そこでスマートプロダクトでは「友人や家族らが集まって、インターネットコンテンツを囲みながら発生する、心地よい新たなコミュニケーション体験を届けたい」と、伊藤氏はその狙いについて説明している。
ソニーの超単焦点レンズや液晶デバイスを活用
そうした新しいコミュニケーションを実現する鍵となるのが、ソニーが持つ先進技術であるという。ソニーではカメラに代表されるセンサーなど“インプット”の技術と、映像や音響など“アウトプット”の技術、そしてXperia Earのボイスアシスタントに代表される、インテリジェント技術も持ち合わせている。それらの技術を活用し、これまでにないユニークな製品を作り出すことが、スマートプロダクトの大きなポイントになっているという。
それゆえXperia Touchでも、ソニーの先端技術がふんだんに活用されている。スクリーンを投影するプロジェクターに関しても、ソニー独自の超単焦点レンズと、液晶ディスプレイデバイスの「SXRD」(Silicon X-tal Reflective Display)、それをサポートするレーザーエンジンの搭載によって、持ち運びできるサイズにまでコンパクトにできたという。
またXperia Touchでは快適なタッチ操作を実現するための技術として、赤外線を扇形に照射することでタッチを検出し、さらにイメージセンサーを用いることで触れた位置を検出するという仕組みを採用しているとのこと。しかもセンサーによる位置検出は毎秒60フレームで実施されることから、遅延のない操作感を実現できるとのことだ。