オーブンを使ったあと、すぐに「あたため」できる
少し話が戻るが、解凍したひき肉を使ってハンバーグを作ったとき、庫内が広く1度に6個のハンバーグを焼けたことがありがたかった(ハンバーグの大きさにもよる)。MRO-SV3000の場合、食材の重さをはかって加熱時間を制御するので、1個でも6個でも、最適な調理時間をオーブンレンジが勝手に設定する。庫内が明るいので焼き色などの確認もしやすい。
ハンバーグを置いたグリル皿は、マイクロ波で発熱する。庫内上部のヒーターだけでなく、グリル皿が下から加熱するので、ハンバーグを裏返さなくてもきれいに焼き上がる。グリル皿は軽くスポンジでこすれば汚れが落ち、後片付けがラクなのも大きな魅力。また、庫内のテーブルプレートも外して洗えるので、掃除がしやすかった。
便利に感じたのが、オーブンを使ったあとでもすぐにレンジが使用できる点だ。通常、赤外線センサーを搭載したオーブンレンジは、「オートあたため」のときに食品の表面温度を検知している。オーブンを使用した後だと庫内の温度が上がっているため、赤外線センサーで食品の表面温度を正確に検知することが難しい。庫内が熱い状態で赤外線センサーを動作させると故障の原因になることもあり、一般的に赤外線センサーを搭載したオーブンレンジは、オーブン使用後すぐに「オートあたため」ができず、いったん庫内を冷ます必要があるわけだ。
一方のMRO-SV3000は、赤外線センサーと食材の重さを検知するセンサーのWスキャンで「オートあたため」温度を制御している。オーブン使用直後で庫内の温度が高くても、食品の重さを頼りに温度を制御するため、「オートあたため」ができるのだ。この機能は、オーブンでおかずを調理した後、冷凍ごはんをレンジで温めたいという場合に便利だ。