privateは非常にコンパクトな設計で、片手持ちでの快適な操作感にもこだわった。2.4型のタッチパネル液晶は、スマホをライバルに見据えた機敏なレスポンスが特徴。音楽再生の心地よさだけを追求した操作画面のわかりやすさは、スマホで音楽を聴くときと比べものにならない。

側面にも操作ボタンと2基のmicroSDカードスロットを搭載

内蔵ストレージは16GBだが、microSDカードスロット×2基 (1スロット最大200GB)を使うと、最大416GBを持ち歩ける。さらに本体をWi-Fiにつなげば、「TuneIn」や「radiko.jp」でインターネットラジオが聴ける。ストリーミングコンテンツへの対応は、今後様々な音楽配信サービスに広がる可能性もあるだろう。

Wi-Fi接続によりインターネットラジオのTuneInやradiko.jpのストリーミングにも対応する

スマホと2台持ちすれば、本機の操作がますます簡単になる。iOS・Android対応の「Pioneer DuoRemote」アプリをスマホに入れて、機器同士をBluetoothでペアリングすれば、バッグの中に入れたprivateの曲送り、ボリューム調節などをスマホから操作できるようになる。

モバイルアプリ「Pioneer DuoRemote」を使ってBluetooth経由でprivateが操作できる。フォルダーの階層をたどれるようになるともっと良いが、そのあたりはアップデートで対応できるようになるはずだ

privateの本体は、大人の男性なら片手に心地よく収まるサイズ感だ。アルミブロックを削り出してつくったシャーシは剛性が高く、質感もリッチ。アンテナの感度を確保するため背面には樹脂製のパネルを採用しているが、この異種素材のコンビネーションが柔らかいデザインの魅力を引き立たせている。また、ダイヤルによるボリューム操作はとても心地よい。ホールドスイッチも付いているので誤操作も防げる。

側面にダイヤル式のボリュームを搭載。操作感が心地よい

ユーザーインタフェースもシンプルにまとめられている。ボリュームノブを動かすと、本体フレームの右下コーナーがカットされているデザインに合わせてレベルメータが動くギミックも洒落ていると思う。

本体のデザインに合わせてボリュームゲージのメーターが動く