2つ目は、動画も一緒に撮ろうという提案。おもいでばこは写真を見ながら動画も見られるため、動画を撮影したはいいが再生機会がなかなかないという事態にならないと力説した。
3つ目は、子どもだけ写っている写真にしないという提案だ。親である自分や母親はもちろん、親戚や友達、場所や小道具も一緒に写っていてこそ、子供が成長したときに、子供にとっても懐かしく見られるコンテンツになる。
実際の例として、娘さんが描いた絵を本人に持たせて撮影した写真を披露。子どもの手が一緒に写り込んでいることで、工作物の大きさもよく分かり、絵をスキャンするのとは違った味わいが生まれる。
また、子どもが散らかしたリビングの写真も撮影して保存。人物の写り込んでいない散らかっている部屋の写真でも、「どうしてこうなったか」という記憶と結びつき、後になってしっかり思い出になると実感するという。
むねさだ氏は、自分が子どものときの写真もスキャンしておもいでばこに取り込むことで「30年前の自分と娘との共通点が見えてきて面白い」と述べる。ただし、この使い方はユーザーによって賛否が別れるそうで、あくまで参考にとのことだった。
一方、クリエイターのTOMAKI氏によるワークショップ「今昔 おもいでワークショップ」には、子供の参加者が積極的に加わっていた。用意された大判の模造紙に、写真とイラストを組み合わせて貼っていったり、思い出をラクガキしたりといった方法で、「思い出」が表現されていた。