競合多数のMVNO市場。そこに昨年9月に参入したのがLINEモバイルだ。MVNOにおいて一大勢力になりえるサービスであり、その注目度は高い。LINEモバイルは14日、サービス開始半年間の実績を発表したが、現状はどうなっているのか。
"よくわからない"が本音
出だしから恐縮だが、「LINEモバイルが好調か不調か、その評価は?」と問われたら、答えは「わからない」だ。MVNO各社の影響力の大きさを示す上で、加入者数は重要な指標だが、その数値が明かされなかったからだ。
LINEモバイルの加入者総数は万単位で存在することは間違いないが、それが2万なのか、3万なのか、10万なのか、20万なのかはまったくわからない。決算短信にも「LINEモバイル」は1フレーズしか登場しない。何も言えないのだ。14日に開催した発表会でわかったのは、なんとなく好調そうだ、ということくらいである。
同日に公表されたのは、申込完了件数(絶対値は非公開)が順調に推移し、平均月額基本利用料は大きく成長、ユーザー満足度も高く解約率が1.2%以下と低いことと。これらだけで他社との現状比較はできない。