本機はCPUに第7世代のCore i5-7200U(2.5GHz/最大3.1GHz)、メモリに8GBのLPDDR3 SDRAM、ストレージにSerial ATA対応の128GB SSDを搭載している。グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 620だ。
2in1 PCの場合、より省電力なCore mプロセッサを載せる機種も多いが、本機は性能を重視してCore iプロセッサを採用している。いったい、どのくらいのパフォーマンスがあるのだろうか。いくつかのベンチマークでチェックした。
まず、Windows 10のシステム評価ツール「WinSAT.exe」では、次のような結果になった。
WinSAT.exe
■WinSAT.exeの結果 | |
プロセッサ | 7.6 |
---|---|
メモリ | 7.9 |
グラフィックス | 5.9 |
ディスク | 8.15 |
続いてPCの総合的なパフォーマンスを見るPCMARK 8 HOME ACCELERATEDでは、下図のようになった。
PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0
■PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア | |
Score | 3373 |
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Test duration | 35min 25s |
Web Browsing - JunglePin | 0.35054s |
Web Browsing - Amazonia | 0.14801s |
Writing | 4.02070s |
Casual Gaming | 27.08fps |
Video Chat playback 1 v2 Accelerated | 20.99fps |
Video Chat encoding v2 Accelerated | 55.00000ms |
Advanced Photo Editing 1 | 0.19420s |
CINEBENCH R15
さらに「CINEBENCH R15」を試したところ、OpenGLが37.19fps、CPUが320cbとなった。いずれもCore i5-7200U搭載ノートとしては順当な結果で、CPUのポテンシャルはきちんと出ているようだ。日常的な作業はもちろん、RAW現像や映像編集などある程度パワーが必要な作業も快適に行えると思われる。
CrystalDiskMark
次に、「CrystalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたところ、下図のようになった。SSDがSATA接続なのでNVMe対応に比べると数値は低いが、シーケンシャルリードは500MB/s前後と十分高速。CPU性能が高いこともあり、アプリの起動や切り替え、ファイルのコピーなど、いずれも待たされる感じがなくキビキビと操作できた。
続いてグラフィックスの性能を見るため3DMARKを試してみたところ、次の結果になった。
3DMark
■3DMarkスコア | |
Time Spy | 347 |
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Fire Strike | 832 |
Sky Diver | 3693 |
Cloud Gate | 5907 |
Ice Storm Extreme | 37779 |
Ice Storm | 52936 |
ミドルレンジPC向けの「SKY DIVER」が3693、「Cloud Gate」が5907と、より上位のCore i7-7500Uに比べると1割ほど低いが、CPU内蔵グラフィックスとしてはなかなかのスコア。ちょっとしたゲームなら十分楽しめそうだ。
そこで、ドラゴンクエストX ベンチマークソフトを試してみたところ、次の結果になった。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフトスコア
■ドラゴンクエストX ベンチマークソフト(1280×720) | |||
グラフィックス設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
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低品質 | 1280x720 | 7755 | とても快適 |
標準品質 | 1280x720 | 6674 | とても快適 |
最高品質 | 1280x720 | 5547 | 快適 |
■ドラゴンクエストX ベンチマークソフト(1920x1080) | |||
低品質 | 1920x1080 | 4749 | 普通 |
標準品質 | 1920x1080 | 3772 | 普通 |
最高品質 | 1920x1080 | 2976 | やや重い |
フルHDで快適にプレイするのは少々厳しいが、解像度を少し落とせば快適に楽しめそうだ。
パフォーマンスに優れたCore iプロセッサを採用していることで気になるのがバッテリー駆動時間だ。本機はキーボードベースに付属するバッテリーパックが小容量の「S」となっている。カタログ値では、JEITA 2.0で約9時間(キーボードベース装着時)、または約4.5時間(タブレット部)の駆動が可能とあるが、実際はどのくらい持つだろうか。