パナソニックから「Let'snote」2017年春モデルが発表されたが、そのなかでも注目を集めているのが同シリーズ初となる着脱式2in1 PC「Let'snote XZ6」だ。

リリースレバーをスライドさせるだけでキーボードからタブレット部を切り離すことができ、クラムシェル型のノートPCとしても、軽量なピュアタブレットとしても使用できる。

ヒンジ部中央にあるリリースレバー

リリースレバーをスライドさせることで、タブレット部をキーボードベースから切り離すことができる

シリーズ初の着脱式とはいっても、質実剛健な見た目や実用性重視の機能などは「Let'snote」ブランドの伝統を受け継いでおり、キーボードベース装着時の外観は他のレッツノートシリーズとほとんど変わらない。

天板はレッツノートの特徴であるボンネット構造を採用し、本体の頑丈性能も高い。またキーボードベースを装着した状態で76cm落下試験や100kgf加圧振動試験などをクリアしており(タブレット部も動作時の76cm落下試験にパスしている)、机からの落下や満員電車内での圧力を十分考慮したつくりになっている。

外観は他のレッツノートシリーズ同様、質実剛健な印象。ボンネット構造の天板も受け継いでいる

ラインナップは4種類、最軽量はWANなし

ラインナップはバッテリの容量とワイヤレスWANの有無で4モデルに分かれるが、今回試したのはそのうち最軽量モデル「CF-XZ6HDAPR」だ。

本体質量はカタログ値では1,019gだが、実際に計測してみると995gと少し軽かった

タブレット部の質量は実測で532gだった

標準容量のバッテリーパック(S)が付属し、ワイヤレスWANモジュールは内蔵されないタイプで、本体質量は1,019g、タブレット部の質量は550gとなる。実際に重さを計測してみたところ、カタログ値よりわずかに軽く、本体質量が995g、タブレット部の質量が532gとなった。ちなみに、キーボードベースは464g、バッテリーパック(S)は143gだった。

キーボードベースは464gで、タブレット部より若干軽い

キーボードベースのバッテリーパック(S)は取り外しが可能。質量は143gだった

この軽さにもかかわらず、プロセッサは超低消費電力のCore mではなく、スタンダードノートに採用されることの多いCore i5-7200Uを搭載する。パナソニックによれば、本機を発表時点で12型以上のCore iシリーズ・プロセッサを搭載した着脱式ノートPCとして世界最軽量を実現しているという。

キーボードに多彩な端子、タブレットにはUSB Type-Cのみ

インタフェースはキーボードベースにUSB 3.0×3(うち1つはUSB充電ポートも兼ねる)とLAN、D-Sub、HDMI端子が、タブレット部にはUSB Type-Cとヘッドセット端子が装備されている。ビジネスシーンではまだまだニーズの高いD-SubやLANをしっかり搭載しているのは、仕事用モバイルとして支持を得ている「Let'snote」ならではの特徴と言えるだろう。

本体左側面。キーボードベースには電源コネクタ、SDカードスロット、USB3.0×2が、タブレット部にはヘッドセット端子が搭載されている

本体右側面。キーボードベースにはUSB3.0、HDMI、アナログRGB、LANが、タブレット部にはUSB Type-C、電源ボタンなどが搭載されている

タブレット部の左側面にはワイヤレスWANのスロットも設けられているが、本機はワイヤレスWANモジュール非搭載モデルのためダミーカードが装着されていた